先週のドル円相場は、原油安・株安・リスク回避の流れで円が買われたことから、一時120.58円まで下落し先月初め以来の安値をつけた。原油相場はおよそ6年ぶりの安値となる35ドル台へ下落。資源国通貨は全面安となり、カナダドルが対ドルで2004年以来の安値を更新、南アランドは財政懸念もあり対ドル・対円で暴落している。
原油相場については、OPECが減産で合意できない中、米エネルギー情報局が2016年まで供給過剰の状態が継続するとの見方を示すなど需給懸念が強まっており、来年は30ドル割れとの予想も出始めた。人民元も今月に入って下落が加速しており、8月のチャイナショックの再来を懸念する声も上がっている。先週金曜日はNYダウが300ドル超の急落となり、シカゴ日経平均は1万9千円台を割り込んだ。今週もリスク回避による円買いの流れが継続すると見るのが賢明だろう。
一方、外為業者が発表しているデータによると、個人投資家の売買動向は75%とむしろドル買いの比率が高まっている。このところ122-123円台でのもみ合いが続いていたため、122円付近は割安と見て押し目買いを入れたようだ。今週はFOMCでほぼ10年ぶりの利上げが濃厚となっていることから、ドルの反発に一縷の望みをかけている向きも少なくないだろう。
しかし今回のFOMCでの利上げはすでに8割以上織り込まれており、実現したとしてもむしろ材料出尽くしとなる公算が大きい。また最近の原油安を受けて、FRBは今後の追加利上げには慎重にならざるを得ず、イエレン議長の会見はこれまで以上にハト派トーンになる可能性が高い。こうした見方から、米国債10年債利回りは今月初めのピークから20ベーシス(0.2%)以上低下している。ドル買いに力が入らないのも宜(むべ)なるかなというわけである。
ドル円の日足一目均衡表を見ると、遅行スパンが日足とデッドクロスしており、転換線/基準線の逆転も目前だ。今週ドル円が先行スパンの雲の下限である120.80円付近を割り込んでくると、三役逆転の絶対売りシグナルが点灯することになる。年末・クリスマス前の薄商いでもあり、8月のような急激な動きも一応想定しておくことをお勧めする。
ドル円日足一目均衡表 出所:NetDania
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