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ドルの反発は一時的 結局相場はファンダメンタルズに従う[雨夜恒一郎]

ドルの反発は一時的 結局相場はファンダメンタルズに従う[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2021年1月11日号

先週のドル円相場は

正月休み明けの1月4日、「菅首相が週内にも緊急事態宣言発令検討」との報道にリスク回避の円買いが出て103円台を割り込む展開。米ジョージア州上院議員2議席の決選投票結果を前にした不透明感もあり、一時102.61円まで下落した。

しかし民主党候補が2議席とも獲得し、上下両院とも民主党が過半数となったことで安心感が強まり、株価上昇とともにドル円は104円台をトライ。一時104.09円まで上昇した。

なお米国12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が-14万人と予想外のマイナスとなったが、前月が大幅に上方修正されたことや、失業率が悪化しなかったこともあり、影響は限定的だった。

灰色のサイはいなかった

暴徒の乱入で大混乱となった米上下両院合同会議の選挙人投票の集計が完了し、バイデン氏が次期大統領に正式に決まった。民主党が上下両院を制したことで、いわゆるトリプルブルー(ブルースウィープ)確定となり、大規模な経済対策への期待から株式市場は大幅上昇。NYダウは3万1千ドルも軽々と突破し、史上最高値を更新した。

前回の当レポートで述べた株価急変への警戒は杞憂に終わったようだ。灰色のサイはまだいなかった。

コロナウイルスは変異種の出現もあって感染拡大が続いており、米国労働市場は再び悪化をたどり始めたが、市場の関心はすでに年央~年後半、ワクチン普及によるコロナ制圧期待と大型経済対策による景気回復期待に向かっており、足元の悪いニュースは気にしないムードとなっている。緊急事態宣言が発令された日本ですら、日経平均が2万8千円を突破し30年ぶりの高値を更新した。

株式市場は楽観的過ぎる、あるいは「いいとこ取り」だと言われればその通りかもしれない。しかし売られるべき悪材料が出ても下落しないのは、潜在的な買い手の存在を示唆しており、「相場の息吹」の考え方では強い買いシグナルである。当面はこの株価上昇に逆らわない方がよさそうだ。

現金からの逃避

一方、景気悪化の中での株価上昇や、理不尽なまでの暗号資産(ビットコインなど)の高騰は、現金=法定通貨からの逃避という見方もできる。日米欧が大規模な財政出動を行い、中央銀行が間接的に国債を買い入れることにより財源を賄う。一昔前は禁じ手だった財政ファイナンスであり、いわば紙幣の大増刷だ。現金の価値は希薄化し、やがてインフレ懸念が高まる。前回の当コラムで紹介した予想インフレ率(ブレークイーブンインフレ率)は先週2%を突破した。インフレによって現金しか持たないことのリスクが高まり、株や現物資産、暗号資産に対する需要が高まる。

ドルの反発は一時的

では通貨全体が地盤沈下を起こしているとすると、通貨同士の力関係を示す為替相場はどうなるだろうか。

筆者はやはり財政状況や実質金利、経常収支といった尺度を通じた優勝劣敗がはっきりしていくと考えている。最も弱いのは、戦後最大の財政赤字を計上し、実質金利が大幅なマイナスで、世界最大の貿易赤字を垂れ流し続ける米国=ドルということになる。現在のドルの反発はドル高への転換には程遠く、ごく一過性のポジション調整に終わる可能性が高い。

逆に有望な通貨は、コンスタントに貿易黒字を計上し、財政悪化も米国ほどでないユーロ、スイスフラン、豪ドルということになる。実際これまでの動きもそうなっており、為替相場は結局のところファンダメンタルズに従っていることがわかる。ファンダメンタルズが悪いドルを売って、ファンダメンタルズが良いこれらの通貨を買うのが理にかなったトレードと言える。

ちなみに日本は経常黒字国だが、貿易収支はトントンである。莫大な財政赤字を抱え、中銀による大規模な国債買い入れで通貨価値が薄まるのは米国と同様だ。円がかつてのような強い通貨ではなく、ドルの全面安のなかでもドル円の下落が緩慢な理由はここにある。ドル円に関しては下落時に突っ込んで売ることは避け、戻り売りに徹するのが得策であろう。

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