前回のコラムで述べた通り、先週も上海株は下げ止まらず4000台を大きく割り込む展開となった。3日には下げ幅が一時前日比7%を超す急落に見舞われ、6月12日の高値5178からの下げ幅は約3割に到達。中国人民銀行の緊急利下げを嘲笑するような暴落となった。個人投資家を中心に投げ売りが投げ売りを呼ぶ展開となっており、中国株バブルは破裂したとの見方が強まっている。
中国の悪材料にもっとも敏感な通貨は豪ドルだ。先週の豪ドルは対ドルで0.75ドル台割れまで売り込まれ、6年ぶりの安値を示現した。かかる状況においても、豪準備銀行のスティーブンス総裁は「豪ドルはさらに下落する公算で、その必要がある」(6月30日)といってのけた。また、豪州経済の回復は鈍く、豪準備銀行は追加緩和の可能性も排除しないとしている。豪ドル自体の地合も脆弱であり、対ドルで0.70ドルを目指す弱気局面に入った公算が大きい。
本稿が公開される頃には、債権団の緊縮策受入れに対するギリシャ国民投票の大勢が判明しているだろうが、執筆時点(4日午前)では最新の世論調査が反対43%、賛成42.5%と拮抗しており、どちらに転んでもおかしくない状況だ。反対なら、金融支援打ち切り・本格的なデフォルトや銀行破綻・ギリシャのユーロ圏離脱といった最悪シナリオが現実味を帯びてくる。逆に、賛成なら、チプラス首相の退陣が濃厚となり、政局不透明感が強まる。いずれのケースでも投資家心理が癒されるとは考えにくい。
「豪ドル/円」は、先週92円台割れまで下落し、最近の保合いレンジ94-97円から完全に下放れした。上海株の暴落とギリシャ懸念に挟撃され、逃避資金が安全通貨の円に流入し始めている。豪ドル安・円高の流れは今週も継続する可能性が高く、「豪ドル/円」は90円を目指す展開となるだろう。「米ドル/円」はかろうじて122-124円のレンジにとどまっているものの、全面的なリスク回避モードに突入する潜在的リスクを勘案すると、下値警戒レベルを強めておくのが賢明だ。
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