ドル円が再び上昇気流に乗るかどうかは、3月米国雇用統計にかかっている…
FOMCが利上げを急がない姿勢を示して以来、「米ドル/円」は下落が続き、先週は一時118.33円と2月下旬以来の安値をつけた。米国10年債利回りは一時1.85%と2月上旬以来の水準へ逆戻り。6月会合での利上げ期待は大きく後退し、利上げ開始が来年にずれ込むとの見方も浮上した。チャート上も、122円近辺がダブルトップとなったことで、「米ドル/円」の上昇トレンドは転換期を迎えた可能性が出てきた。
とはいえFRBがフォワードガイダンスを変更し、遅かれ早かれ利上げに踏み切るという見方には今のところ変わりはない。日米の金融スタンス格差が大きく変化するわけではなく、ドルが直線的に下落していくシナリオも描きづらい。中長期の投資家による押し目買い意欲は根強く、「米ドル/円」が下落したとしても、年初来安値の116円近辺ではおそらく下げ止まるだろう。
122円突破は厳しくなったが、下落余地もせいぜい116円。となると、買いも売りも妙味が乏しくなり、昨年のような膠着相場に突入するおそれが出てきた。昨年はテーパリング(QE縮小)開始とともに、ドル買い材料出尽くしとなり、半年以上にわたって100-105円のレンジ取引が続いたが、今年も「忍耐強く」の文言削除で材料出尽くしとなった可能性があり、状況は昨年と酷似している。
「米ドル/円」が膠着を脱し、再び上昇気流に乗ることができるかどうかは、今週金曜日に発表される米国3月の雇用統計にかかっている。現時点での予想は、失業率が前回と同じ5.5%、非農業部門雇用者数が前回の+29.5万人を下回る+25.0万人となっている。質・量ともに良好な数字となれば、利上げ観測が復活し、ドルが上昇のきっかけをつかむ可能性が出てくる。
しかし、早期利上げ観測が一気に高まるほど強い数字となれば、株式市場が動揺して、「米ドル/円」にも逆効果となるかもしれない。もちろん、予想を下回れば、利上げ観測がさらに後退し、120円回復も覚束なくなるだろう。
「米ドル/円」の上昇が再開するためには、結果が強すぎても弱すぎてもダメで、「フェアウェイ」は細く曲がりくねっていると思ったほうがいい。
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