「ユーロ/米ドル」崩落は続く!?数日でパリティの可能性も…
今週は17日・18日に開催されるFOMCが最大のイベントだ。向こう2会合は利上げしないことを約束する「忍耐強くなれる」の文言を外し、「ゆっくりとしたペースで利上げできる」などの「利上げ予告」に置き換える公算が大きい。
2月の雇用統計では、寒波や港湾ストなどの逆風にもかかわらず、雇用者数が予想を上回り、失業率が5.5%とほぼ完全雇用に到達した。今後、賃金の上昇に弾みがつくのは時間の問題と見られ、FRBとしては金融政策のフリーハンドを確保するとともに、早期利上げの選択肢も残したいところであろう。世界的に金融緩和が進み、金利の希少性が高まるなか、数少ない利上げ通貨であるドルの一人勝ちが続く見通しだ。
一方、先週はECBの量的緩和開始を受けて、ユーロ圏の金利低下が加速し、ユーロが全面安となった。「ユーロ/米ドル」は、1月に量的緩和を決定した際の安値1.1098ドルを割り込むと下落が加速し、一気に節目の1.05ドル割れまで到達。欧州国債市場では、利回りが過去最低を更新する国が続出し、とくに、ドイツ国債利回りは期近から7年までマイナスという異常事態となっている。ECBの量的緩和はまだスタートしたばかり。ECBは損失を承知でマイナス金利の国債も購入することを言明しており、利回りはさらに低下する可能性が高い。ドイツ10年債利回りは先週一時0.2%割れまで低下しており、10年までマイナスになるとの見方も強まっている。
マイナス金利から逃れられなくなったリアルマネー投資家がユーロを見限り、金利がプラスの地域に資金逃避する、いわゆるキャピタルフライトがすでに始まっている。当面はユーロが最弱通貨として全面的に売られる展開が続くだろう。今週もドルの独り勝ちとユーロの一人負けが同時進行し、「ユーロ/米ドル」は崩落が続くと予想する。FOMCをきっかけにセリングクライマックスを迎えれば、数日間でパリティ(1ユーロ=1.00ドル)に到達しても不思議はない。
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