トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
今週は20日に日銀金融政策決定会合とECB定例理事会を控えているので、各国の金融政策を慎重に見極めていきましょう。
ドルロングプレーヤーは短期的な下落に警戒を
今週は日銀金融政策決定会合がありますが、主要中銀が金利正常化に向けて始動しているなか、日銀が現状の異次元緩和を持続すれば金利差のスタンスからクロス円の買いに優位性があることは明らかです。メインシナリオは金利差を背景にしたクロス円ロングに疑いはありません。しかし、短期的には少し警戒しておく必要がありそうです。
ではドル円のネガティブ要因をおさらいしてみましょう。
まずはトランプ政権への不透明感拡大があります。昨日オバマケア代替法案が事実上絶望的となりました。オバマケア代替法案は今後トランプ政権が政策を実行していくうえでの1つのベンチマークとされていたため、トランプ政権への不確実性がさらに高まっています。オバマケア代替法案の消滅で米貿易赤字拡大、日本の貿易黒字増大を背景にトランプ大統領の矛先が円安ドル高に向かう可能性も否定できません。
また、先週イエレンFRB議長の議会証言で米利上げペースが緩やかなものにとどまるとの見方が広がりました。任期は来年2月なのでその前に正常化への道筋をつけるため、ややタカ派スタンスをとるかに見えましたが、駆け込み的な正常化を実施するような発言はありませんでした。こうなると従来ハト派であるイエレンFRB議長は慎重なスタンスとなり、バランスシート縮小や利上げペースは緩やかになるのではないかと考えられます。
更に気にかかるのは投機筋や個人投資家のポジションは円売りに偏ってきていることです。ディーラーや関係者に話を聞いても大体は“絶対的な金利差”を背景にドル円強気スタンスという回答が返ってきます。もちろん教科書通りではありますが、マーケットがこのモメンタムに偏ってしまうと危険です。経験上、割と高い確率でロングが振るいにかけられ短期的な下落につながりやすくなります。6月22日の安値110.95円から心理的な節目となる110円くらいまでは下値の視野を広げておきたいと思います。
ユーロも割高感あるなかECBは如何に
ユーロは20日のECB定例理事会でのドラギECB総裁定例記者会見の内容に注目が集まります。これまでのドラギECB総裁の発言を整理して振り返るとマーケットの出口への解釈が過熱気味であることは間違いありません。期待先行のマーケットなのでハシゴを外されたときの反落は警戒しておくべきです。内容がどうなるかは難しいですが、何となくユーロ高を嫌うドラギ総裁はここで慎重になるのではないかと思います。下落のインパクトを考えるとロングポジションは一旦スクエアにして内容を確認してから再度ポジションを構築することが安全かもしれません。
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