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今週はFOMC声明に注目!当局と市場の乖離が修正されるか?[雨夜恒一郎]

FOMC声明によるドルの意外な上昇のシナリオも想定したい…

今週は火・水曜日に開催されるFOMCが注目イベントだ。前回、3月17・18日のFOMCでは、声明から「忍耐強く」の文言が削除されたものの、「中期的にインフレが2%目標に向かっていくと合理的に認めたときに、引き上げが適当になる」と慎重な姿勢が示され、メンバーによる経済見通しや金利予想も引き下げられた。その後発表された3月の非農業部門雇用者数が大幅に下振れしたこともあり、早期利上げ観測は一気に胡散霧消した。

6月利上げの可能性は低下したが、FOMCメンバーの多くは依然年内利上げ開始が適切であると主張している。利上げにもっとも慎重とみられるイエレンFRB議長すら、「今はまだ時期はきていないが、年内に利上げが適切な状況になる」と予想している。

実際、重要な政策変更は議長会見がセットされる3月、6月、9月、12月に行われるのが不文律であること、そして、12月は年末で利上げしにくいことを勘案すると、利上げ開始は9月が最も現実的だ。

しかし、FF金利先物を見ると、9月限月は0.205%と0.25%の利上げを3割程度しか織り込んでおらず、12月でも0.33%とその織り込み度合いは8割程度にとどまる。FRB当局の意向と市場の見方に温度差が生じていることになる。前回の「中期的にインフレが2%目標に向かっていくと合理的に認めたとき」とのガイダンスが曖昧かつ慎重すぎる印象を与えてしまった感は否めない。


FF金利先物が織り込む金利水準(出所:CME)

今回のFOMCでは金融政策そのものの変更の可能性は小さい。しかし、下振れし過ぎた市場の金利観を修正し、9月利上げの可能性をより強く織り込むように、声明をタカ派方向に調整してくる可能性は十分にある。9月Xデーから逆算すると、そろそろ緩和解除に向けた地ならしを開始し、6月か7月の会合で利上げ予告(ゆっくりとしたペースで利上げできる?)を行う必要があるからだ。

今週のFOMC声明がきっかけとなり、市場の金利観が大きく上方修正され、ドルが意外な上昇を見せるシナリオも想定しておきたい。

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