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イベントトレード最前線|第3回 イベントトレードで稼ぐ重要ポイント[川田裕介]

政策金利発表や、各種経済指標の発表を狙い撃ちするイベントトレード手法で、億を超える収益を上げる川田さん。今回は、イベントトレードを行うにあたって重要なポイントを解説してもらいます。0.01秒、1pipの差を争う超短期トレードの最前線とは、果たして?

※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです

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イベントトレードの注意点

この連載において、イベントトレードは最も高確率で、かつ優位性の高いトレードを行えるものだと紹介してきました。しかし、実際にイベントトレードを行うにあたって、注意すべきことがあります。それは、イベント時にエントリーが成立してもスリッページが発生して不利な価格で約定してしまったり、あるいはエントリー自体ができなかったりするケースが起こり得るということです。

平時とは異なり、イベント時は計画通りの価格でトレードができるわけではありません。これはFX会社によって傾向が異なりますので、一社ずつ地道に調べながらイベントトレードに最適なFX会社を選ぶようにしています。

私の場合、例えば中央銀行の政策金利発表時は2000万通貨でトレードしています。分かりやすくドル円で説明すると、1銭(1pip)が20万円に相当します。そんなレベルのトレードとなりますので、1pipでも有利にエントリーできるFX会社を探すことが重要となることをご理解いただけると思います。

1波トレードはスピードが命

さて、前回はイベントトレードを3波に分類する考え方を解説しました。そのうちの1波トレード、すなわちイベント発表直後のトレードは、手動では難しいと思います。というのも、予想値と発表値の乖離を確認してから注文ボタンをクリックするまでに、少なくても1秒以上は要するからです。

では、私はどのように1波トレードをしているのかというと、システムツールを使用しています。あらかじめ設定したルールに従いコンピュータが高速で自動的に取引を行ってくれるツールを自社で開発しているのです。これはアルゴリズムトレードと呼ばれる種類に入ると思います。数値・音声・言葉に自動で反応して取引を行うシステムのことで、現在の市場ではさまざまなアルゴリズムトレードが行われています。

私は自社で開発したシステムツールを使用していますが、インターネットで「FX 指標ツール」と検索すると、イベントトレードで使うことを目的としたシステム売買用のツールが販売されていますので、興味を持った方はぜひ探してみてください。1波トレードはスピードが命なので、手動ではなくツールを使うことをお勧めします。

より速さを追求しVPSを利用

私は、より発注スピードを速めるためにVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)を使用しています。なぜそうしているかを説明すると、日本のFX会社でもサーバーを海外に置いている場合があり、例えばサーバーがNYの場合、日本から注文をすると約定までにかかる時間が0.08秒といわれているからです。

当然ながら、FX会社のサーバーの近くで取引した方が、約定までのスピードが速くなります。つまりNYのVPSを借りて、そこから発注すると、日本から発注する場合よりも、約定までのスピードが速くなるのです。イベントトレードの1波を狙う場合、0.01秒を争います。0.08秒も約定に時間がかかるのは、致命的だといえるのです。

このように私は、0.01秒でも時間を短縮するためにはどうしたら良いのかを考えながら、最適な取引環境を常に作るように心がけています。

イベントトレードが上手くなる3つのコツ

1.ファンダメンタルズ分析の基本を学ぼう

ファンダメンタルズ分析って、情報量が多そうで何から始めたら良いか分からない…と感じる人も多いと思います。しかしイベントトレードに関しては、中央銀行と経済指標発表についての知識があれば問題ありません。

ただし、各中央銀行の特徴や金融政策の種類、経済指標発表の種類などのファンダメンタルズの基礎知識は覚えておく必要があります。難しいと感じるかもしれませんが、私の場合は半年ぐらいで慣れました。

2.イベントの事前予想をしっかりと把握する

事前予想を調べるには、一つの情報サイトだけに頼ってはいけません。なぜかというと、例えば中央銀行による政策発表の事前予想が、A社は0.25%の利上げ、B社は0.5%の利上げ、というように明らかに異なる場合があるからです。そのため、できるだけ複数のサイトを見て、正確な事前予想を把握することが重要です。

3.過去の値動きを検証して備える

イベントトレードは、過去の値動きが非常に参考になります。例えば米国雇用統計において、「乖離が5万〜10万人であれば、1波は○pips、2波は○pips程度反応する」「乖離が10万人以上であれば、1波は○pips、2波は○pips程度反応する」という、数値ごとの値動きの基本パターンが頭に入っていれば、発表されてから慌てることもなくなります。

イベントトレードは瞬間の判断が求められるので、こういった事前準備を怠らないように心がけています。私は、過去のイベント時の値動きはほぼ全て録画し、検証しています。ちなみに、今は「Forex Peace Army」や「リメンバーFX」といった、過去の値動きが見られる便利なサイトもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。 

※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです

 

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FX攻略.com編集部おすすめ!イベントトレードに有利なFX会社

指標発表時は約定しにくかったり、スプレッドが大きく広がってしまうケースがあるため、イベントトレードでは使うFX会社選びも重要です。ここでは、約定力が高くスリッページが発生しにくいFX会社を3社ご紹介します。

マネーパートナーズ [パートナーズFX nano]

2016年度オリコン顧客満足度ランキングで「FX取引」「提供情報」「取引のしやすさ」の3項目で第1位を獲得。親会社のマネーパートナーズグループは東証一部上場しており、信託保全に関しても100%以上と信頼性&安全性に優れています。

矢野経済研究所による「FXサービスパフォーマンス」において、約定力7年連続No.1という輝かしい実績を積み上げ、多くの投資家に信頼されています。マネーパートナーズには2つのFX商品があり、「パートナーズFX nano」は100通貨単位から取引可能です。

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OANDA Japan[OANDA fxTrade ]

OANDA Japanは、世界で初めてインターネットで為替レート情報の提供を開始するなど、為替業界でに長い歴史を持つOANDAのグループ企業。裁量取引メインの人にお勧めの「ベーシック」、MT4による自動売買をする人にお勧めの「プロ」という2つのコースがあり、MT4は世界最狭水準の低スプレッドを実現しています(OANDA調べ)。

投資コンテンツでは「OANDAFXラボ」が人気。本番口座所有者に対して、為替レート情報配信の老舗ならではの詳細なマーケット情報や、MT4のインジケーター・EAを提供しています。

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FXプライム byGMO [選べる外貨]

「選べる外貨」が人気のFXプライム byGMO。システムの強さとマーケット情報量は業界屈指、親会社がJASDAQ上場も果たしており、多くの投資家から絶大な信頼を得ています。なお、口座開設者の半数以上がFX初心者(未経験者、1年未満)であることも、信頼性の裏付けと言えるでしょう。

ドル円をはじめとする様々な取扱い通貨ペアにおいて、十分な低スプレッドを実現しているところも嬉しいポイントの一つ。また過去のデータに基づいて未来を予測する「ぱっと見テクニカル」は、FXプライム byGMOの完全オリジナルツールです。

【FINTECH-asp】
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