仮想通貨相場注目のシステム
2020年は、ビットコイン半減期(5月ごろ)、東京オリンピック、米大統領選挙など、仮想通貨(暗号資産)相場に影響しそうなファンダメンタルズがめじろ押しとなっています。既に2020年1月後半から仮想通貨相場が上昇し、ビットコインの半減期前の価格上昇ではないかという見方も出ていました。ビットコインは時価評価額が1位と、世界中で一番取引されているので、まずビットコインを持っておくことが投資する視点としてはかなり重要といえます。
今回はそうした中で、ビットコインとは違うシステムであるプルーフオブステーク(PoS)を採用した仮想通貨が2020年に注目される可能性があるため、ご紹介していきたいと思います。
PoSとは?
PoSとはProof of Stakeといわれているシステムで、ビットコインが持っている初期型のシステムであるプルーフオブワーク(PoW)とは異なります。ビットコインの持つPoWは、マイナーといわれる第三者が仮想通貨の送金の際に承認作業を行います。パソコンを使った計算(マイニング)で報酬を得ることができますが、この計算競争で勝ったところが報酬を得るシステムなのがPoWです。
一方で、PoSは仮想通貨をより多く保有している人が報酬を得ることができるのが特徴で、PoWでは独占される可能性も含まれていたシステムをより公平にするために開発されました。
ステーキングが活発化する可能性
2020年は仮想通貨取引所のビジネスとしてステーキングが増えていくといわれています。このステーキングというのは、取引所に仮想通貨を預けておくだけで金利がもらえるものです。ステーキングはPoSと密接に関連しており、PoSを取り入れている仮想通貨はステーキングをすることができます。取引所は仮想通貨保有者の仮想通貨を使ってステーキングで報酬を得て、手数料を差し引いた上で保有者に報酬を支払う仕組みです。
私も2019年からCosmos(ATOM)という仮想通貨をステーキングしていますが、年利で6~9%を報酬として得ています。また、国内の仮想通貨取引所ではコインチェックが2020年1月に仮想通貨Lisk(リスク)のステーキングサービス提供開始を発表し、毎週水曜日にリスクの保有者に対して配当を出しています。
バイナンスでのステーキングの現状
世界最大の取引所であるバイナンスは、2019年にいち早くステーキングビジネスを発表しました。図①には、2020年2月現在のバイナンスでのステーキング対応通貨と、その年利を記載しています。既にご紹介しましたが、私が運用しているATOMは、年利が6~9%となっています。その他にも私が保有しているものにTRON(年利7~9%)とAlgorand(16~20%)があります。年利に違いがあるのは、ステーキングが少ない通貨などは年利が高くなる傾向にあるからです。
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ステーキングにより価格が安定する
チャート①は私も運用しているATOMの2019年の値動きになります。ATOMはバイナンスでリリースされて、すぐに購入しました。リリース当初は価格が安定せず乱高下していますが、その後9月ごろから価格が徐々に安定し、右肩上がりの上昇を続けています。ステーキングの魅力は、仮想通貨をステーキング対応の仮想通貨取引所に預けることで金利報酬を得られることです。なので、PoS系仮想通貨の保有者は売らずに持ち続ける傾向があり、他の仮想通貨に比べ価格が下がりにくいという特徴があります。したがって、2020年はPoS系の仮想通貨で有望なものを持って金利報酬を得る戦略が有効なのではないかと考えています。
PoS通貨の運用方法
PoS系の仮想通貨は売られにくい特徴があるとはいえ、価格の面も考えてステーキングの通貨を持っておき、価格とステーキングの利益を享受する形の運用が魅力的だと感じています。PoS系の仮想通貨取引が安定していても、現状ではほとんどの仮想通貨がビットコインと通貨ペアになっており、ビットコインの価格変動に左右されています。それを考慮して、ビットコインの価格変動を把握しつつ、通貨の価格が割安と考えられるところで定期的(積立方式)に有望なPoS系の仮想通貨を購入し、保有するのが有効的だと考えています。
私の具体的な選定通貨や運用方法については「仮想通貨実践投資記事」にて購読者限定で毎週ご紹介をしています。また、初心者でも仮想通貨投資が学べる無料メルマガを配信していますので、ぜひご利用ください。
※この記事は、FX攻略.com2020年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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