今回はFRBの金融政策におけるもう一つの主役である、公開市場操作についてお話ししていきます。
公開市場操作とは?
公開市場操作とは、中央銀行が、市場で国債や手形などを売買することで、マネタリーベースを操作し、マネーサプライや金利に影響を与えるという施策です。
マネタリーベースとは現金の発行されている通貨と、民間金融機関の中央銀行に預けているお金の合計を言います。
そして、マネーサプライとは、金融機関や政府を除いた、いわゆる民間の市中に流通している貨幣の量のことを言います。
なにがなんだかで難しい言葉ばかりですが、かなり単純化すると、マネ―サプライとは我々が実生活で使ったりすることのできる、世間にまわっているお金の量で、マネタリーベースというのはそこに銀行が持っているお金を足したものと考えればよいと思います。厳密なことを覚える必要はありませんので。
マネーサプライが増えているというのは、単純化すると我々の懐があったかくなっているということで、減っていると厳しい、ということになります。
公開市場操作というのは、中央銀行が国債等の売買を通じて、このマネーサプライ=我々の懐をあったく、もしくは冷たくしようと操作することをいうのです(実際は簡単にはいきません)。
具体的な手段として2つ中央銀行には施策があります。それが、売りオペレーションと買いオペレーションです。皆さんも名前くらいは聞いたことがあると思います。
売りオペレーションとは、中央銀行が民間銀行に国債などを売ることです。この場合、銀行の持つお金が減るので(国債を買うためにお金を支払わなければならない)、マネタリーベースが減ることになります。
買いオペレーションは逆で、国債などを民間銀行から買います。となると、銀行は代金を受け取るので、マネタリーベースが増えます。
売りオペレーションと買いオペレーション
p>具体的な手段として2つ中央銀行には施策があります。それが、売りオペレーションと買いオペレーションです。皆さんも名前くらいは聞いたことがあると思います。
売りオペレーションとは、中央銀行が民間銀行に国債などを売ることです。この場合、銀行の持つお金が減るので(国債を買うためにお金を支払わなければならない)、マネタリーベースが減ることになります。
買いオペレーションは逆で、国債などを民間銀行から買います。となると、銀行は代金を受け取るので、マネタリーベースが増えます。
マネタリーベースが増減すると…
つまり、簡単に言うと、
- 【売りオペレーション】=マネタリーベースが減る=金利が上がったり、マネーサプライが減る、金融引締め的な事象が起こる“可能性”
- 【買いオペレーション】=マネタリーベースが増える=金利が下がったり、マネーサプライが増えて、金融緩和的な事象が起こる“可能性”
となるわけです。
なので、公開市場操作で「買いオペなら通貨下落」「売りオペなら通貨上昇」というイメージを持っておいていただければと思います。今回も、ヘビーですのでここまでにしたいと思います。
まとめ FRBとFOMCに注目が集まる理由
FRBやFOMCが最注目なのは、前回と今回の記事で説明した、金融政策の方針を決定する機関と会合だからなのです。
そして、ここで決まった決定が、将来のドルの金利に対する観測に大きく影響を与え、それが為替相場を動かす一因となるわけですね。ファンダメンタルズ分析においては最も重要といえるパートでしょう。
今のマーケットを知るには伝統的金融政策の知識だけでは足りない
と、ここまではよく教科書にある“伝統的金融政策”といわれるものでした。
ですが、昨今米国は金利を上げましたが、金融緩和戦争とでもいうべき世界中での金融緩和政策合戦で、いわゆる“伝統的”な金融政策では物足りないということで、“非伝統的”金融政策がかなり多く出てきました。
ですので、この部分を抑えておかなければ、今のマーケットニュースはよく分からないということになります。
ということで、次回は“非伝統的”金融政策について、お話しをしていきたいと思います。
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