注目の日柄
- 1月4日~8日の週 ← 1月6日安値102.57円の安値と一致
- 2月22日~26日の週
ドル円が上昇トレンドを形成している時は上向きの75日移動平均線を上回って推移しますが、ドル円が下降トレンドを形成している時は下向きの75日移動平均線を下回って推移することになります。
現在の状況は、下向きの75日線を試す上昇となっておりますので、長く続いてきた下降トレンドから抜け出すかどうかの攻防となっております。
昨日は、日足ボリンジャーバンド(25)の+1σを終値ベースで上回りましたので、下降トレンドを抜け出すサインが点灯し始めた形です。
ここからの注目点は、75日線を終値ベースで上回り、その後に75日線がサポートラインに転換するかどうかです。
1月4日~8日の重要日柄は、1月6日安値102.57円と一致しましたので、102.57円は重要な安値になった可能性があると解釈をすることになりますが、ここで75日線を終値ベースで上回り、翌日以降に75日線がサポートラインに切り替わることになると、より102.57円の安値の重要度が高まり、その後は75日線や日足の+1σを割らない限りは、次の重要日柄の2月22日~26日に向けて、ドル円は上昇する可能性があります。
しかし、1月6日の102.57円が一時的な安値でしかない場合は、今回のドル円の上昇は、せいぜい今週か来週までで終わる展開が考えられ、その後は日足、週足共に陰線が連続しやすくなります。
現在の状況は、102.57円から上昇トレンド入りするのか、間もなく戻りが終わって下降トレンドが再開するのかを試している所であり、目が離せませんが、方向性がはっきりするまでは、短期トレードで利益を狙いたいと考えております。
サイクル
ドル円の日足のサイクル(安値と安値の間の営業日数、上図の黒の数字)は、短いと2週間程度、長いと5週間程度で、概ね3週間~5週間の間に収まることが多いです。
サイクルの上昇期間(安値から高値までの営業日数、上図の緑の数字)は、短いと1週間以内、長いと3週間程度続きます。
上昇トレンド時は上昇期間が長くなりやすく、もみ合いや下降トレンド時は上昇期間は短くなりやすいです。
サイクルの下落期間(高値から安値までの営業日数、上図の青の数字)は、短いと1週間以内、長いと4週間程度続きます。
下降トレンド時は下落期間は長くなりやすく、もみ合いや上昇トレンド時は下落期間は短くなりやすいです。
現日足サイクルは、1月6日安値102.57円から開始しており、現在はサイクルトップに向けての上昇中だと考えられます。
上昇期間は短いと1週間以内となるため、今週前半までにサイクルトップをつける展開が考えられ、長いと3週間程度続くため1月いっぱい上昇が続く可能性があります。
この102.57円の安値は重要日柄でつけた安値となりますので、重要度が高い安値です。
よって、これを維持する限り強気となりますが、これを割り込むと重要日柄の安値を割り込むことになりますので、ドル円は大きな下落が起こり得ることになります。
週足サイクルについては、75日線超えが定着しない限りは、102.57円がサイクルボトムになったかどうかの確証は得られませんが、日足サイクルについては、102.57円がサイクルボトムで確定です。
ドル円の節目
- 110.68円
- 107.05円
- 104.80円←強弱の分岐点となる重要な節目
- 101.17円
- 97.54円
- 95.29円
104.80円は重要な節目ですので、これを上回って推移していると、ドル円の想定レンジは104.80円~107.05円となります。
さらに、107.05円も重要な節目ですので、これを上回って推移すると、ドル円の想定レンジは107.05円~110.68円となります。
逆に104.80円を割って推移すると、ドル円の想定レンジは101.17円~104.80円となります。
さらに、101.17円を割って推移すると、2016年6月のブレグジット安値を割り込んで97.54円や、95.29円を試す急落が起こる可能性が出てきます。
以下は毎週変わる節目
1月4日~8日の週は、①105.13円、②102.13円、③100.22円、④97.21円
1月11日~15日の週は、①105.93円、②102.32円、③100.03円、④96.42円
1月18日~22日の週は、①106.72円、②102.51円、③99.84円、④95.62円
1月25日~29日の週は、①107.51円、②102.70円、③99.65円、④94.83円
上記の「毎週変わる節目」の考え方は、①は、ドル円の時価は下回っているため上値抵抗や上値目途として考え、②~④は、ドル円の時価は上回っているため下値支持として注目をすることになります。
最重要は、上記の107.05円、104.80円、101.17円、97.54円の節目であり、現在であれば、ドル円が強気の場合は104.80円、107.05円に注目をし、弱気の場合は101.17円、97.54円に注目することになります。
さらに追加で①~④も節目として注目する流れです。
ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)
もみ合いの場合は、日足は-1σ~+1σの間でドル円は推移することになるため、ドル円が中心線(25日線)を挟んで、+1σ付近に上値を抑えられ、-1σ付近に下値を支えられて、バンドの傾きがほぼ横ばいであるときは、典型的なもみ合い相場です。
トレンドの時は、上昇トレンドなら、中心線(25日線)が上向きで、上向きの+1σに沿う形の上昇となるか、上向きの+2σに沿う形の上昇となるし、下降トレンドなら、中心線(25日線)が下向きで、下向きの-1σに沿う形の下落となるか、下向きの-2σに沿う形の下落となります。
上記を踏まえた上で、現在のドル円の日足を確認すると、昨日のドル円は、+1σを終値ベースで上回っており、今後は+1σが下値支持に転換するかどうかに注目することになります。
+1σを上回って推移するとドル円は上昇トレンドが開始したとみていき、その後は日足の+3σを試す上昇へ、+1σを再び下回るともみ合いか下落再開を想定する流れとなります。
ただし、中長期の見方については、12月10日高値104.57円を超えない限り、下降トレンドを抜け出した形にはなりませんので、101.17円割れから、90円台、あるいは80円台に入る円高トレンドの可能性が残り続けることになります。
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ドルインデックスとドル円の比較
ドル円がサイクルトップをつけて下落が開始する時や、ドル円がサイクルボトムをつけて上昇が開始する時には、ドルインデックスとの間に高値日のズレや、安値日のズレが生じることがよくあります。
また、ドルインデックスが上昇トレンドにある時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、上値を追う場合もあり、逆にドルインデックスが下降トレンドにある時は、ドル円の上値は限定的になりやすく、下値が拡大する場合があるため、ドルインデックスの動向も見ながら、ドル円の売買戦略を考える必要があります。
直近のドルインデックスと、ドル円を比較すると、ドルインデックスもドル円も同じように反転上昇しておりますので、ドル円の相対的な強さは無く、今後の変化に注目していくことになります。
ここから、ドル円がドルインデックスと比較して相対的に強い形になると、ドル円は息の長い上昇トレンドに発展する可能性があるとみていき、ドル円が相対的に弱い形になると、週足サイクルがまだボトムを打っていない可能性があるとみていくことになります。
結論
1月4日~8日の重要日柄は102.57円の安値と一致した形です。
今後は104.57円を上回ると高値切り下げの流れが変化しますので、ドル円にとっては強気サインが点灯することになります。
しかし、104.57円を超えない限りは、中長期の下降トレンド継続の形となりますので、今月は104.57円を上回るかどうかに注目し、中長期の方向性を読んでいきます。
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