テーパー・タントラムとは、中央銀行の金融政策における量的金融緩和縮小テーパリング(tapering)と、かんしゃく(tantrum)を組み合わせた造語です。
2013年5月、それまで量的緩和縮小(テーパリング)の時期に関して言及してこなかった当時のバーナンキFRB議長が、「今後、債券購入のペースを減速する可能性がある」 と発言。市場はFRBが近く市場から資金を引き揚げ、金融引き締めが始まると解釈し、金融市場は大混乱になりました。このバーナンキ・ショックと言われる、量的緩和縮小(テーパリング)に対しての市場のかんしゃく(tantrum)を、テーパー・タントラムといいます。
ドラギECB総裁は27日、「デフレ圧力はリフレに変わった」と述べました。
これを受け市場は、ECBが早くて9月のECB定例理事会で、現在実施している資産購入規模の縮小(テーパリング)に動くとの見方が広がりつつあります。これに対し昨日28日ECBの関係者は、「市場は27日の刺激策に関するドラギECB総裁の発言を誤認している」と市場の暴走を示唆したものの、動き出してしまった市場は一旦持ってしまった疑念・思惑の修正が出来ないままでいます。
昨日はまた、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が、「英経済が完全稼動に近づくにつれ、中銀は利上げを実施する必要が出てくる可能性がある」と発言。
直近の金融政策会合(MPC)で、利上げを主張した委員が予想外に増えたことから、年内の英利上げ観測が浮上していたこともあり、昨日のカーニー総裁の発言が、金融引き締めについて言及していたため、市場の思惑が走り出しています。
FRBに関してはというと、インフレ率がFRBの目標を下回るなかでも、FRB高官等から米追加利上げの可能性を示唆する発言が相次いでいて、ここ1カ月は米国債の長短金利差は縮小傾向(フラットニング)が進んでいます。
市場は今、ECBや英中銀の総裁の発言を受けて混乱、相場は不安定に乱高下しています。
米国の場合、上記で述べた2013年5月のバーナンキ・ショックの際、FRBが異例の量的緩和の縮小を示唆した事で、債券相場は急落。米10年債利回りは約半年間で2%台水準から、3%台へ急伸、テーパー・タントラムを起こしました。
その後、FRBは2015年12月に10年ぶりの利上げに踏み切るのですが、米経済指標が低迷で、FRBが緩和策解除を示唆する前の水準を下回り1.47%まで低下してしまいました。
今後ECBのユーロや、英中銀のポンドも、各中央銀行の異例な金融緩和策を転換する行程は難しく、市場の「くしゃみ」(乱高下)はまだまだ継続すると予想されます。
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