- FX手法のポイント
- トレード解説
- ポイント1|斜めに切り下がる(切り上がる)フラッグ
- ポイント2|高値と安値が揃って横移動するボックス
- ポイント3|トレンドとトレンドの踊り場のみを狙う!
- ポイント4|できるだけ安く買える場所で新規エントリー
- エントリー|フラッグやボックス下限で買いエントリー
- 決済|ボリンジャー+2σタッチで決済準備
- トレード例①|ボックスが効いて上昇トレンドに回帰(ドル円5分足+1時間足 2019年3月1日)
- トレード例②|綺麗なフラッグで売りエントリー(ユーロドル5分足 2019年7月23日)
- トレード例③|ボックスから明確な下降が継続(ドル円5分足+1時間足 2019年8月2日)
- トレード例④|トレンドの踊り場でフラッグ出現(ポンドドル15分足+1時間足 2019年1月25日)
- ケッティーさんの手法を動画で学ぶ
FX手法のポイント
- チャートパターン:フラッグ、ボックス
- トレード時間軸:5分足、15分足、1時間足
- 狙い目の通貨ペア:1時間足にトレンドが出ているもの
- この手法のメリット:広い値幅を一気に取れる
新規
- 既に上昇トレンドになっている1時間足で押し目のタイミング(+1σ、ミドルライン)を確認
- フラッグかボックスの下限で買いエントリー
決済
- 1時間足ボリンジャーバンドの+2σを越えて少し戻ったところで利益確定
- フラッグかボックスの最安値より10pips下で損切り
※「FX手法のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
トレード解説
レンジのときに成立を探す形
ケッティーさんは、非常に体系的なトレード手法を確立していますが、その中でもトレンドが続くときに流れに再度乗るための考え方を、今回は解説します。
上昇→レンジ→上昇、あるいは下降→レンジ→下降というパターンになるとき、レンジの部分で出やすいのが、フラッグとボックスです。
フラッグは、高値と安値が一時的にトレンドとは逆方向に向かっていくパターン。ボックスは、高値と安値に水平に線が引けるパターンです。
チャートを見るたびにこういった形を探すことを意識することで、一目見ただけでフラッグやボックスが成り立っていることを見抜けるようになります。
できるだけ安く買い損切り幅を狭くする
フラッグやボックスが、出ればいつでもエントリーをして良いわけではありません。ケッティーさんの手法では、これらはトレンドが継続する場合にのみ、エントリーの根拠とします。
例えば、下降トレンドのときにフラッグやボックスの形になったからといって、そこから上昇トレンドを期待して買うような使い方はしません。あくまで、同じ種類のトレンド継続のみです。
なお、エントリーはできるだけ引きつけます。上昇狙いなら、可能な限り安いところで買いを入れます。こうすることで、損切り幅を狭く、利益幅を大きくできますが、トレンドが継続しないパターンでの取引も多くなります。そのため、薄利決済も必要です。
ボリンジャーバンド2σを利食い基準に
フラッグやボックスの出現でトレンド継続のタイミングを計りますが、決済ではこれらチャートパターンを用いません。
まず利益確定ですが、トレンド中の押し目タイミングを計った上位足のボリンジャーバンド2σを基準にします。このとき、タッチした時点で利食いしても構いませんが、2σを越えてから内側に少し戻ったところまで待つことで、バンドウォークをしながら大きくトレンドが伸びた場合に、それに乗ることができます。
逆に撤退はシンプルで、フラッグ、ボックス形成しているローソク足の最安値から10pips逆行した時点で損切りします。こちらはチャートの形や展開で水準が変わらないため、すぐに逆指値を入れておくと良いでしょう。
ポイント1|斜めに切り下がる(切り上がる)フラッグ
非常によく見られるトレンド継続パターン
トレンドに逆らいながら力をためる形で、上昇トレンドなら一時的な下降、下降トレンドなら一時的な上昇となります。トレンドとトレンドをつなぐ場面でよく現れる形なので、一目見て見抜けるように訓練しましょう。
ペナントとトライアングルもたまに出現する
フラッグとボックスよりは出現頻度は高くないですが、ペナントかトライアングルの形になることもあります。
ポイント2|高値と安値が揃って横移動するボックス
横方向にもみ合いその後トレンド継続
トレンドが継続するときに、一時的に高値と安値が横方向にスライドしていく形になることがよくあります。同じ水準で反転を始めたら、このボックスの形になることをイメージして、数本先のローソク足の形を予想してみてください。
ラインは終値と先端にできるだけ当たる部分に
フラッグやボックスをチャート上で探すとき、どの水準に線を引くかが重要です。ケッティーさん流では、ヒゲの先端or実体の高値と安値のうち、一番多くぶつかるように線を引くのが基本です。ヒゲだけ、高値・安値だけというように、どちらかに絞り込んでは引きません。
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ポイント3|トレンドとトレンドの踊り場のみを狙う!
トレンドの転換を狙ってはいけない
今回のチャートパターンは、トレンドが継続するシーンでのみ効力を発揮します。上がっている局面で一休みをし、また上がる場面において、フラッグやボックスが一休みの形として頻繁に出現します。上昇中にフラッグが出て、下降に転じる場面は狙いません。
調整のタイミングでトレンド継続の力を貯める
トレンドが出ていても、ずっと上がり続ける、下がり続けることはなく、動く場面と休む場面が交互に現れます。動く場面を推進波、休む場面を調整波と呼ぶこともありますが、今回紹介するフラッグとボックスは調整波の王道パターン。次の推進に向けて、力を蓄積している局面となります。
ポイント4|できるだけ安く買える場所で新規エントリー
損切りを浅くするためできるだけ引きつける
ケッティーさんのトレードでは、フラッグやボックスの一番下で買いを入れることを狙っていきます(上昇トレンドの場合)。フラッグやボックスを上に抜けたタイミングでのエントリーでは、損切りが深くなり、取れる値幅も狭くなってしまうからです。
薄利決済による一時撤退の考え方
早いタイミングで仕掛ける場合には、狙いがずれたらすぐに決済することも大切。例えばボックス下限で買って少し上がったものの、元の価格に戻ってきたら僅かなプラスでも一度決済して、もう一度反転するタイミングを狙うことで、何回も安い価格でエントリーすることに挑戦できます。
エントリー|フラッグやボックス下限で買いエントリー
- 既に上昇トレンドになっている1時間足で押し目のタイミング(+1σ、ミドルライン)を確認
- フラッグかボックスの下限で買いエントリー
積極的にラインを引こう
パッと見てフラッグやボックスであると判断するためには、ひたすらチャートに線を引く練習あるのみ。慣れてくると、線を引かなくても狙っている図形であることが分かるようになります。
決済|ボリンジャー+2σタッチで決済準備
3.<利確>1時間足ボリンジャーバンドの+2σを越えて少し戻ったところで利益確定
利益確定の基準にボリンジャーバンドの2σを用います。買いの場合なら+2σを越え、少し戻ったところを上昇がいったん終わるタイミングと捉えます。
3.<損切り>フラッグかボックスの最安値より10pips下で損切り
フラッグ形成しているローソク足の最安値から10pips逆に行ったらすぐ損切りします。チャートパターンが機能しなかったのなら、躊躇してはいけません。
トレード例①|ボックスが効いて上昇トレンドに回帰(ドル円5分足+1時間足 2019年3月1日)
- 既に上昇トレンドが出ていると判断
- 1時間足のボリンジャーバンド+1σが押し目になる
- 5分足で高値と安値に水平ラインを引ける状態になったので、ボックスと判断して下限で買いエントリー
- 1時間足ボリンジャーバンドの+2σを越えるところまで上昇したので、少し戻ったところで利益を確定
トレード例②|綺麗なフラッグで売りエントリー(ユーロドル5分足 2019年7月23日)
- 既に下降トレンドが出ていると判断
- サポートラインがレジスタンスラインに変化
- 高値も安値も切り上がっていたのでフラッグと判断し上限で売りエントリー
- 1時間足ボリンジャーバンドの-2σを越えて、少し戻ったところで利益を確定
トレード例③|ボックスから明確な下降が継続(ドル円5分足+1時間足 2019年8月2日)
- 既に下降トレンドが出ていると判断
- 1時間足のボリンジャーバンド-1σが戻りになる
- 5分足で高値と安値に水平ラインを引ける状態になったので、ボックスと判断して上限で売りエントリー
- 1時間足ボリンジャーバンドの-2σを越えるところまで下降したので、少し戻ったところで利益を確定
トレード例④|トレンドの踊り場でフラッグ出現(ポンドドル15分足+1時間足 2019年1月25日)
- 既に上昇トレンドが出ていると判断
- 1時間足のボリンジャーバンドミドルラインが押し目になる
- 15分足で高値と安値も切り下がったので、フラッグと判断して下限で買いエントリー
- 1時間足ボリンジャーバンドの+2σを越えるところまで上昇したので、少し戻ったところで利益を確定
※この記事は、FX攻略.com2019年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ケッティーさんの手法を動画で学ぶ
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