たくさんの投資書籍を出版されている鹿子木健さんから教えてもらいました。このFX手法の全ての判断基準はボリンジャーバンド。しっかりとした反転が期待できる、長く続いているトレンドをバンドウォークを手がかりに探すところから始まります。この手法はいろいろな通貨ペアで機能するので、普段見ないペアもチェックしてみましょう。
FX手法のポイント

- テクニカル:ボリンジャーバンド(期間21、±1σ、±2σ)
- トレード時間軸:日足、週足、月足
- 狙い目の通貨ペア:ドル円、ユーロドル、ユーロ円、豪ドル円など
- この戦略のメリット:トレンド発生を確認してから相場に入れる
新規
- ボリンジャーバンドの-1σと-2σの間で、ローソク足が9本以上バンドウォークをしている
- 終値が-1σを上にブレイクしたら買い
決済
- ミドルラインでポジションの一部を利食い。残りは+1σ、+2σまでを狙う
- -2σか直近の安値で損切り
※「FX手法のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
FX手法解説
たくさんの通貨でバンドウォークを探す
トレンドに乗れれば確かに稼げますが、発生や終了のタイミングを読むのは簡単ではありません。それに対し、既に発生しているトレンドからの反転の場合、予想するための情報や基準がもうあるため、判断に迷うことも少ないでしょう。
このFX手法の全ての判断基準はボリンジャーバンドとなります。まずはしっかりとした反転が期待できる、長く続いているトレンドを、バンドウォークを手がかりに探します。なお、この手法はいろいろな通貨ペアで機能しますので、普段見ないペアもチェックしましょう。極端にスプレッドが広くなければOK。チェックする通貨ペアを増やすことで、それだけトレードのチャンスが増えます。
分割利食いで安全に利益を残す
エントリーはシンプルで、ボリンジャーバンドの-1σを終値で上にブレイクしたタイミングです。
基本的に、利益確定はミドルライン、損切りは直近安値か-2σとなりますが、分割利食いと逆指値のスライドを活用します。
具体的には、ミドルラインに到達したところで全ポジションを利食わず、一部を残しておきます。同時に、逆指値の損切りをポジション保有価格に移動します。この段階で、この一連のトレードは勝利確定です。
次に+1σまで到達したら、残っているポジションの一部を利食いすると共に、逆指値をミドルラインにまで引き上げます。最後に+2σで、全ポジションを利食います。
ポイント1|トレンドは本体ではなく反転後が美味しい

どんなトレンドも必ず反転するときが来る
どんなに強力なトレンドでも、永遠に一方向に進み続けることはありません。必ずどこかで反転します。このときの反転のタイミングや、どこまで反転が続くかは、既に出ているトレンドからある程度予測することができます。鹿子木健さんは、この考え方を「後出しジャンケン」と表現していますが、言い得て妙です。
発生したトレンドへの反応でトレードをする
トレンドに乗れば勝てますが、どのタイミングで発生するか、どこまで続くかを把握するのは難しいです。この手法では、既に発生したトレンドを基準に「どれくらい反発するか」という発想で利益を狙うので、トレンドを読むより難易度はずっと低くなっています。
ポイント2|トレンドが明確だとバンドウォークが発生する

上下のバンドの拡大が強いトレンドのサイン
ボリンジャーバンドは、中央の移動平均線と、上下に広がる帯により構成されます。トレンドが弱いときには、上下の帯付近で値動きが反転しやすく、トレンドが強いときには上下の帯が広がりながら、値動きに勢いがついていきます。この習性を利用して、明確なトレンド発生と、その後の反発をターゲットにします。
バンドに沿って動いたらチャンス
非常にメジャーなテクニカル指標のボリンジャーバンドですが、トレンド発生時には±2σに沿って上昇や下降をするという特徴があります。これが有名なバンドウォークと呼ばれるもので、この状態からの反転に乗ろうとするのがこの手法の思想です。
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エントリー|バンドウォーク9本以上からの反発を待つ

- ボリンジャーバンドの-1σと-2σの間で、ローソク足が9本以上バンドウォークをしている
- 終値が-1σを上にブレイクしたら買い
終値突破でエントリー
バンドウォーク後に反転して、-1σを上に抜けたら買いで入りますが、終値ベースでの判断とします。よって、日足以上の長期チャートなら1日に1回のチェックで済みますので、兼業の方でも大丈夫。
決済|利益確定、損切り共に各ラインが基準に

3.<利確>ミドルラインでポジションの一部を利食い。残りは+1σ、+2σまでを狙う
ミドルライン、+1σ、+2σに到達するごとに分割して利益確定していきます。利食いするごとに損切りを引き上げていくと、勝率が高くなります。
3.<損切り>-2σか直近の安値で損切り
損切りは基本的に-2σか直近安値の先に置きますが、上述のように反発が伸びるごとに、引き上げていくことで、利益を確保しながらトレンドを追えます。
トレード例①|順調に+2σまで上昇した理想的買いパターン(豪ドルNZドル週足 2017年1月~2018年12月)

- ローソク足が-1σと-2σの間で9本以上バンドウォーク
- 反転して-1σを上に抜けたところで買いエントリー。損切りを直近安値と-2σが重なっている価格帯の先に置く
- ミドルラインへのタッチでポジションの一部を利食い。逆指値を建値に移動
- +1σでポジションの一部を利食い。逆指値をミドルラインに移動
- +2σで残りのポジションを利食い
トレード例②|17本バンドウォークからの反転をゲット!(ドルスイスフラン日足 2018年3月~6月)

- ローソク足が+1σと+2σの間で9本以上バンドウォーク
- 反転して+1σを下に抜けたところで売りエントリー。損切りを直近高値の先に置く
- ミドルラインへのタッチでポジションの一部を利食い。逆指値を建値に移動
- -1σでポジションの一部を利食い。逆指値をミドルラインに移動
- -2σで残りのポジションを利食い
※この記事は、FX攻略.com2019年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
鹿子木健さんの手法を動画で学ぶ
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |