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FX力を鍛える有名人コラム

眞壁憲治郎のFX長者列伝<第二章> 第7回

眞壁憲治郎のFX長者列伝<第二章> 第7回

当企画は、投資家の眞壁憲治郎さんが募ったトレーダーの皆さんにFXで「わらしべ長者」を目指していただこうというもの。「労働者から資本家へ」をテーマに掲げ、参加者が知識と技量をしっかりと身につけながら、わずかな資金からでも大きく勝てるようになっていくことを目標としています。

トレードバトルを通じて技術を高め合う

眞壁 第1回から第4回まではトレード技術に関しての解説、第5回より実際の運用状況を基に話しています。同時にトレードバトルを開催しました。これは30万円以下の資金から運用し、3か月間の成績を競う企画です。ツイッターにて募集しており、どなたでも参加可能で、30万円から積み上げていくというのも「労働者から資本家へ」がテーマになっています。この記事では、トレードバトルに自動売買のみで参加している金ツッパ侍さんをお呼びして、お互いに裁量トレードとEAトレードを学び合うという趣旨になっています。

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眞壁 トレードバトルは第1回が総勢39名で開始、この記事が誌面に載るころには第2回が開催される予定ですが、第1回は私が優勝しました。2019年10月1日に30万円より始め、12月31日時点で269万円の収支でした。運用状況や手法に関してはメールマガジンなどに書いていますが、これまでのお話を実践できた形です。そして、総合2位は金ツッパ侍さんでした。こうして対談している中、何とも作為的な結果となりました(笑)。ともあれ、まずはお疲れさまでした!

金ツッパ侍(以下、金侍) お疲れさまでした! ホッとした、というのが正直な感想です。後半になってくると周囲からの期待のようなプレッシャーもあり、「何とか頑張ってくれー!」と願っていました。大会を通じてどのステージでも1位になることはありませんでしたが、目標であったノルマを淡々とこなした結果、総合で2位になることができました。

眞壁 私も右往左往しながら何とか利益を得ていました。トレードバトルの開始から間もなく、金ツッパ侍さんを始めとするEAトレーダーの影響も受けていました。以前はシナリオを考えてポジションを取っても何らかの理由で撤回することが多々あったのですが、今は条件が揃っているときは保持するようになりました。そのおかげで得た利益が相当あります。

金侍 なるほど。よりシステマチックなトレードになっていったということですね! EAの場合、バックテストに基づき優位性のあるところでエントリーし、決済を行います。利益を伸ばすロジックのEAだと裁量では無理な利幅を取ってきたりもしますね。

眞壁 確かに裁量だと短期売買になりがちですね。含み益と含み損が行き来するのは見ていてつらいですし、状況判断から瞬間的な値動きを取るのが無難です。一方、今回私が作ったEAに関してはしっかり値幅を取ってくれるものに仕上がりました。作成するにあたってロジックをお見せしましたが、どうでしょう?

金侍 知識としては知っていた手法でしたが、実際に活用したことがなく、特にEAではあまり類のないロジックなので新鮮でした!

眞壁 ありがとうございます。今回はEA化することで、他の手法もあらためて見つめ直すキッカケになりました。

金侍 EAの作成は「他のEAから得たヒントを追加してみたらどうか?」とか「時間的なアノマリーを組み込んでみたらどうか?」など、検証しながら作り上げていきます。いわば答え合わせをしながら問題を解いていく感じなので、出来上がりはきれいな右肩上がりになります。一方、裁量の手法をEA化するとバックテストでは収益が上がらないことが多いです。明文化できない感覚的なところや、瞬時のファンダメンタルズ要素を判断してのエントリーや決済を行うのであれば、エントリーだけEAに任せて決済は自分で行うなどのスタイルにするのもありかなと感じました。EAの収益はすご腕の裁量トレーダーに及ばないので、EAと裁量の良いところを掛け合わすのが最適解かもしれません。

眞壁 3月からのトレードバトルでは私もEAを稼働させる予定です。EAと裁量の掛け合わせがどうなるか楽しみですね。ちなみに、金ツッパ侍さんには私の裁量トレードをお教えしましたが、どうでしたか?

金侍 体験やデータを基にした貴重な情報をありがとうございます! 今までおろそかにしていたファンダメンタルズの基本から値動きが起こる裏付け、具体的な手法に至るまで分かりやすく解説いただきました。あとは実際にトレードを行いながら得た情報を生きた知識や技術に変えていきたいと思います!

眞壁 金ツッパ侍さんは兼業なので裁量取引に時間を割くのは大変だと思いますが、同じ相場に携わる身として、お互いに補完しあえるといいなと思っています。そして、トレードバトルではあらためて勝負しましょう!

金侍 相場が常に変化している以上、前回と同様のEAで同じように良い結果が出るとは限らないので、相場とEAの状況を見つつ、細かい調整を入れながら慎重に臨みたいと思います!

眞壁 ありがとうございます。またワンツーフィニッシュとなるか、はたまた新たな強者が現れるか。2020年も熱い年になりそうですね!

裁量取引とEA(自動売買)との違い

総括

眞壁 トレードバトルは2020年3月2日より第2回を開始します。詳細はツイッターで掲載しているので、参加しようという方はご連絡ください。トレードバトルは有名無名に関係なく実力勝負の場であり、そして参加者同士がお互いに切磋琢磨しながらトレード技術を高めていこうという催しです。今後も盛り上げていきたいと思います。

 また、作成したEAに関してはGogoJungle上でオンラインサロンを立ち上げました。EAの導入や適切な運用法の解説、さらに今回作成したEAもご使用いただけます。詳細や背景などは次回に!

※この記事は、FX攻略.com2020年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

ABOUT ME
眞壁憲治郎
まかべ・けんじろう。大学卒業後、商社に勤めながら為替・株・不動産投資を始める。趣味は読書と映画、現在はポーカーの海外トーナメント上位入賞を目指している。なにごとも計画と実行ありき。マイナーな戦国武将の末裔として現代を生きる。 ■メルマガ:投資家の金融マガジン / FX長者烈伝 ■電子書籍:投資におけるスキーム論 ■電子書籍:投資におけるスキーム論2
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