テクニカル分析は職人の道具と同じ
皆さんこんにちは、スキャトレふうたです。今回はテクニカル分析がなぜ必要なのかをお伝えしたいと思います。
私はテクニカル分析について「職人の道具」みたいなイメージで考えています。職人は「便利な物」や「効率が上がる物」を利用して素晴らしい作品を作っています。トレードにおいてもそれは同じで、便利な物や効率が上がる物を利用してエントリーや決済をしていくことが大切です。
では、トレードにおける便利な物や効率が上がる物とは何なのか? 私の場合は「ボリンジャーバンド」や「移動平均線」「オシレーター系指標」などが便利な物で、効率が上がる物が「平均足」や「自作のカスタムインジケーター」などです。
初めてチャートを立ち上げると、ローソク足のみの表示だったりしますよね? それだけではどこでエントリーすれば良いのか分かりません(チャート①)。そこで、便利な物と効率が上がる物を利用してエントリーや決済をするわけです。これらを使いこなせるようになると、トレードがはかどります!
とはいえ、チャートにボリンジャーバンドや移動平均線を入れても最初は何が何だかさっぱり分かりません。それは当然ですよね。初心者の方から「チャートがラインだらけになってしまって見づらいです。どうしたら良いでしょうか?」という、ご質問をいただくことも多いです。
私も最初は見づらかったです。でも自分の目でチャートを見て慣れていかないと、いつまでたっても分析できるようにはなりません。
根拠(条件)の多いエントリーを目指す
FXでは、いかに良いエントリーと決済ができるかが勝負の鍵となります。しかし、チャートにローソク足しか表示していなければ、エントリーや決済の判断は当然ローソク足だけで行わなければならず、不安になりますよね? 安定したトレードをするためには、テクニカル指標を用いて自分がエントリーや決済をする際の根拠(条件)を増やす必要があるのです。その数が多ければ多いほど勝率も上がります。
なぜ、根拠(条件)が多いエントリーや決済だと勝率が高まるのでしょうか? トレーダーは世界中にたくさんいます。そのトレーダーたちがいろいろなツールを駆使してトレードをしていますが、何を見てエントリーや決済の判断をしているのか? そこがポイントになります。というのも、相場は投資家の心理によって動くため、多くの市場参加者が使っているテクニカル指標ほど機能しやすいという特徴があるからです。
世界中にいるトレーダーたちが見ているテクニカル指標を用いることで、そのトレーダーたちと同じようなトレード判断ができるようになります。特にトレーダーに人気のあるボリンジャーバンドや移動平均線は外せないですね。この2種類はトレーダーのほとんどの方が見ている代表的なテクニカル指標ですので、少なからずチャートに表示しておきたいところです(チャート②)。
トレードは経験値!?
なお、トレードを始めたらすぐに儲けたいと思ってしまいがちですが、そんなにとんとん拍子で儲けられるほど、相場の世界は甘くありません。「すぐに儲かります!」「〇〇%勝てます!」「こんなに儲かります!」といった過剰な広告を目にすることがありますが、これらには注意が必要です。
トレードを始めてすぐに運良く勝てて利益が出たとしても、それはあぶく銭になる可能性が高いです。相場というのは半年、一年と経験していくことで、どういう動きをするのかが分かってきます。例えば、「主要3市場の東京市場、ロンドン市場、NY市場はどんな動きをするのか?」「年末年始はどんな動きをするのか?」などです。
相場は局面ごとにさまざまな動きをしますので、これを自分の目で見て経験しないことには、相場のことが分かってきません。ですので、1週間後、1か月後に儲けたいと考えるのではなく、「1年後に相場が分かるようになっていたらいいな…」くらいの気持ちで勉強から始めていくことをお勧めします。
仕事でもそうですよね? 入社したてでは、その会社のことが何も分かりませんが、半年くらいすると何となく会社に慣れてきて、1年ほどたつと仕事にも慣れてきます。そして、3年たつころには自分で仕事が作れたりするようにもなります。
相場もこれと同じです。まずは毎日チャートを見て相場がどんなふうに形成されていくのか、トレードをしながら経験を積んでいくことを意識してください。
第2回まとめ
- 職人の道具のように、便利な物や効率が上がる物を利用してトレードすることが重要
- エントリーや決済の根拠(条件)を増やすことで勝率は高まる
- 人気のあるテクニカルほど機能しやすい。ボリンジャーバンドと移動平均線は必須
- トレード経験を積むことで、相場の動きが分かってくる
※この記事は、FX攻略.com2020年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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