マイナーなテクニカルからメジャーへ?
こんにちは、鳥居万友美です。
私がRCIを使い始めて7年が経ちました。MACDや一目均衡表などに比べると、とてもマイナーなテクニカルで、RCIを使っているというと、「何それ?」とよく聞かれたものです。
今年に入ってからは、「RCI徹底マスター講座」という、RCIの見方・使い方に特化した講座を開催しています。これまで、福岡、大阪、東京、名古屋で講座を開催したのですが、毎回募集開始後、数時間で満席になってしまい、いつもキャンセル待ちの列ができてしまうのです。
マイナーなテクニカルという印象の強かったRCIですが、だんだんメジャーになってきたということなのでしょうか? 驚きと同時に、嬉しさも感じる今日この頃なのです。
長い時間軸で強みを発揮
さて、ではRCIというのはどんな使い方をしたら良いのでしょうか? RCI(順位相関係数)は、日付と値段に順位をつけて計算されます。計算方法は比較的簡単で、設定された期間内におけるレート(終値)について、時間の順位と価格の順位がどれだけ一致しているかを見るのです。
たとえば、期間内にレートがずっと上昇していればプラス100に近づき、逆に、期間内にレートがずっと下がっていけば、マイナス100に近づきます。このように、価格だけではなく、時間も計算式に含まれているので、1分足のように非常に短い時間軸で使うのはあまり相応しくないと思います。もう少し長い時間軸のほうが、RCIの強みを生かせるでしょう。
RCIの基本的な使い方
それでは、基本的な使い方をご説明します。
使い方 その1

RCIは買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するオシレータ系のテクニカルです。ですから、オシレータ系テクニカルの特徴である「強いトレンドが発生すると、上や下に貼りついた状態になってしまう」という現象は、RCIでもよく見られます。
でも、私は9(短期)、26(中期)、52(長期)と3本のRCIを表示しているので、図1のように、上昇のパワーが強く、52や26が天井に貼りついていても、9だけは上下に動くのです。
このような場面では、9が下から反転したときが押し目買いのタイミングとなります(矢印のポイントです)。このケースとは逆に、52が底に貼りついている場合は、9が上にきたときが戻り売りのタイミングとなります。
3本のラインがそれぞれバラバラに動くことで、複雑で難しく感じてしまうかもしれませんが、1本だけのときよりも、相場の水準や方向性を複眼的に見ることができ、「短期はそろそろ反転しそうだけれど、中期や長期を見るともうしばらくトレンドが続きそうだな」とか、「3本揃って同じ方向を向いているから、強いトレンドになりそうだな」などと分析できるのです。
使い方 その2

では次に、図2をご覧ください。
(1)のところは3重天井です。3本が天井に達した3重天井は、上昇トレンドのクライマックスで、売りのチャンスと考えられますが、これから下落するかどうかというのは、この時点ではまだわかりません(複数の時間軸を見て予測することはできますが、ここでは単独での使い方をご説明しています)。
なぜなら、3本のRCIのうち、最初に動き始めるのは短期の9ですが、9が下がってきた時点では、使い方その1で解説した、「52が天井貼りつき時の押し目買いパターン」になる可能性があるからです。ですから、この場合、1の3重天井でショートするのはリスクの高いエントリーになってしまいます。
「52が天井貼りつき時の押し目買いパターン」になってしまった場合、9の上昇と共にレートが急上昇するケースがあるからです。
リスクの低いエントリーができる
次に(2)をご覧ください。3重天井形成後、9が下まできて、また上に戻ってと、一往復した後の2回目の下げです。ここでは、すでに52がしっかり下がってきています。つまり、短期の9と長期の52が揃って下げるパターンになるので、9だけが下がってくる(1)のポイントよりも、リスクの低いエントリーをすることができます。
3重天井だと思ってショートしたのに、踏みあげられてストップにかかってしまった……という経験をおもちの方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、(2)のポイントまで待つことによって、よりリスクを抑えたトレードをすることが可能となります。
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