先週水曜日は、NYダウが一時460ドル安の暴落を演じ、1万6000ドル割れとなったことを受けて、「米ドル/円」も105.23円と9月8日以来の安値まで売り込まれた。
中国や欧州の景気失速懸念が強まるなか、米国9月の小売売上高が今年1月以来のマイナスとなるなど、頼みの米国景気にも減速懸念が浮上したことが背景だ。
FRBの早期の利上げ観測はほぼ一掃され、金利先物市場は利上げ開始が再来年に先送りされることを織り込み始めた。
一部では、今月のFOMCで予定されているQE終了の先送りや、「QE4」まで唱える向きも出始めた。米国10年債利回りは大幅に低下し、一時は2%を割り込んだ。
利上げ観測の後退はドルにとってはもちろん売り材料だが、株式市場にとってはサポート要因となる。債券利回りが大きく低下することで、株式の相対的な投資妙味が高まるという面もある。
金利低下に支えられ、NYダウは先週金曜日には1万6400ドル台まで反発し、一週間の下げ幅の大半を取り戻した。米国企業の業績はもともと悪くなく、景気も緩やかな回復が続く見通しであることから、割高感さえ解消されれば株式市場は上昇軌道に戻るはずだ。
NYダウの先週の週足は下ヒゲの長い陰線となったが、これは酒田五法では「たくり線」と呼ばれ、「深い井戸に落ち込んだものをたくり上げる勢力の発生を意味する」とされる。先週水曜日のNYダウの急落は、いわゆる「セリング・クライマックス」であった可能性が高い。
NYダウ週足 (出所:NetDania)
「米ドル/円」の下落の引き金となったNYダウの調整が一巡したとすれば、「米ドル/円」も当面の底を打ち今後は持ち直していく可能性が高くなる。
また101円から110円までの上昇の半値押しを達成したことで、値幅的にも調整十分だ。今週は、「米ドル/円」のロングポジションを再構築するための好機と見る。
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