先週の「米ドル/円」相場は、日経平均の2万円台回復や米国景気指標の上振れを受けて、円売り・ドル買いが優勢となり、121.57円と3月以来の高値をつけた。下のチャートに示す通り、相場は年初からの三角保合いを上にブレイクしており、新たな上昇トレンドの発生を示唆している。今週3月の高値122.03円を突破することができれば、その確信は一段と高まるだろう。
「米ドル/円」日足 三角保合いを上抜け 出所:NetDania
振り返ってみると、「米ドル/円」が2011年に75円台の最安値をつけて以来、長期の保合いは今回を含めて5回あったが、過去4回はいずれも6カ月でブレイクアウトし、その後大きなトレンドにつながっていった。今回の保合いも、昨年12月から通算するとほぼ6カ月が経過している。そろそろレンジ取引が煮詰まり、蓄積されたマグマが噴出してもおかしくない。
「米ドル/円」週足 保合いは6カ月が限界? 出所:NetDania
さらに、オプション市場で取引されている1カ月物ボラティリティを見てみると、膠着感がもっとも強かった先々週に一時7%を割り込む水準まで低下している。先週の当コラムでは、「ボラティリティは昨年4%台まで低下したことがあり、まだ低下余地がある」と述べたが、下の長期チャートを見ると、昨年の低下は例外的であり、7%割れは十分危険水域であることがわかる。前回の見解はここで撤回したい。ボラティリティが限界まで低下し、オプションの売りが過度に積み上がることにより、市場は大きなエネルギーを貯め込むのである。
「米ドル/円」1カ月物ボラティリティ 7%割れは危険水域
このように経験則では、①三角保合いのブレイク、②保合い期間が6カ月以上、③ボラティリティが7%割れ、この三つの条件が揃ったとき、大きなトレンドが発生する可能性が高くなる。今週は大局観を「レンジ」から「上昇トレンド」に切り替え、順張りスタンスで臨むべきと考える。
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