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原油相場は冬の時代入り!? 資源国通貨売りと円買いが同時進行の可能性[雨夜恒一郎]

資源国通貨は苦境が続く

先週の原油相場(WTI9月限)は1バレル50ドルを再び割り込み、47ドル台と3月以来の安値で終了した。イランに対する経済制裁の段階的解除で同国産の原油輸出が可能となり、供給過剰がさらに強まる可能性が出てきた。米国の原油在庫も予想以上に積み上がっている。また日本では、鹿児島県にある川内(せんだい)原発が、東日本大震災以降で初めて再稼働することになり、化石燃料に対する需要は今後減少する。原油相場は冬の時代に入った可能性が高く、今後は年初来安値の42ドルを視野に入れる展開となるだろう。

原油安は当然のことながら資源国通貨に対する売り圧力を強める。豪ドルは対ドルで0.72ドル台、NZドルも0.64ドル台に突入し、2009年以来の安値をつけている。ドル/カナダドルも一時約11年ぶりに1.31台をつけ、リーマンショック後の高値(カナダドル安値)を更新した。豪州、NZ、カナダが現在利下げフェーズにあることもあり、当面資源国通貨は苦境が続くと見るのが妥当だろう。

ドル円は上値が重い

一方ドル円相場は上値が重い展開となりそうだ。資源価格の下落や原発再稼働は日本の貿易収支の改善につながり、円安圧力を後退させる。黒田日銀総裁が先週、「現時点で一段のQEは必要ない」と発言したことも円売り意欲を冷やしている。日経新聞や明治安田生命による買収がらみの需給が波乱要因だが、報道直後にさしたる反応を示していないところを見ると、改めて大きなインパクトがあるとは考えにくい。

今週の米国の注目イベントはFOMCと第2四半期GDPだが、年内利上げ期待がかなり織り込まれている局面だけに、逆方向のリスク、すなわち、FOMC声明が利上げに消極的と受け止められる場合や、GDPが予想を大きく下回る場合の下値リスクを警戒すべきだ。特にGDPは第1四半期のマイナス成長の反動で予想が前期比年率+2.5%とハードルが高くなっているだけに、期待外れとなるリスクは小さくない。テクニカルにも、先月以来強い抵抗線となっている124円台ミドルで跳ね返されたため、再度下落余地を試す展開となる可能性が高い。

クロス円は下落余地あり

以上の考察が正しければ、資源国通貨安と円高が同時進行する可能性が高く、クロス円に対してはさらに下値警戒を高めておく必要がある。豪ドル円は89円、カナダ円は94.50円のサポートを突破し、下落が加速するシナリオを想定しておきたい。

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