ドル円大幅上昇、4月1日ぶり高値更新
先週の米ドル/円相場は大幅に上昇し、111.81円と4月1日以来の高値を示現した。きっかけとなったのは、ブルームバーグが関係者の話として報じた「日銀が当座預金に対するマイナス金利の適用拡大とあわせ、金融機関向けの貸し出しにもマイナス金利適用を検討している」とのニュース(ブルームバーグのサイトはこちら)。
「関係者」が日銀に属する人物なのかは不明であり、ニュースの内容も甚だあいまいなものだったが、ニュースが英語で報道されると、海外勢が敏感に反応して急激な円売りの動きとなった。
熊本地震で大きな被害が発生していることもあり、市場心理はもともと「緩和催促モード」になっていた。今週水・木曜日には日銀金融政策決定会合が開催されるが、こうなってくると日銀としては「ゼロ回答」で市場を失望させるわけにはいかず、何らかの追加緩和措置を打ち出さざるを得ないだろう。少なくとも結果が判明する木曜日まではドルを売りづらくなった。
IMM通貨先物の取組を見ると、投機筋の円の買い越しは4月19日時点で約7万2千枚と過去最大規模に膨らんでいる。株安・リスクオフを背景に、投機筋は年初から円買いを仕掛けていたが、先週一週間で米ドル/円が4円あまり上昇したことで大きな痛手を被ったはずだ。日銀の追加緩和の内容次第では、この巨大なポジションが巻き戻され、米ドル/円の上昇余地がさらに拡大する可能性もある。
日経平均先物は猛反発、原油も上昇
円相場と連動して日経平均先物も猛反発し、17500円台と2月以来の水準へ回復している。昨年度(2015年4月~2016年3月)日本株を7年ぶりに売り越した外国人投資家も、今年度に入ってわずかながら買い越しに転じている模様だ。
また世界的な株安の元凶となった原油安も一服し、先週はドーハ会合物別れにもかかわらず44ドル台と昨年11月以来の水準へ上昇した。今年の1~3月に進行した原油安・株安・円高の負の連鎖が断ち切られ、原油高・株高・円安の好循環に再び入っていけるかどうかも注目となる。
弱気局面終了の可能性は?
テクニカルには、年初からの下落時に節目となった110-111円をあっさり突破したことで、弱気局面が終了した可能性が高くなった。ただし2月から3月にかけて110-115円のレンジで長くもみ合ったことを勘案すると、ここからの抵抗感は次第に強くなってくると予想される。
一目均衡表を眺めると、今後は先行スパンの雲が低く分厚く垂れ込めてくる。最短であれば、この先行スパンの下限とぶつかる112円台ミドルで反発が息切れとなってしまう可能性もある。上昇トレンドの確度が高まるまでは、いつでも逃げられるよう半身の体制で臨むのが得策だろう。
米ドル/円・日足一目均衡表 これから先行スパンが垂れ込めてくる
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |