FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年2月20日号
先週の米ドル/円相場は、日米首脳会談で日本に対する直接的な批判や要求がなく和やかムードだったことから114円台へ上昇してスタート。イエレンFRB議長が議会証言で「利上げを過剰に長く待つことは賢明ではない。経済が軌道維持すればさらなる調整必要も」など追加利上げを示唆したことから、一時114.96円まで上昇した。しかし節目の115円付近では大量のドル売りオーダーに跳ね返され、結局112円台まで押し戻された。
膠着感強まるドル円相場
米ドル/円相場は膠着感が強まってきた。先週の好ムードでも抜けられなかった115円が当面のレジスタンスとなる一方、日米首脳会談直前の不安感のピークでつけた111.60円が当面のサポートラインとなるだろう。米国の堅調な景気と利上げ期待、トランプノミクス期待と株価上昇など、ポジティブな材料は多いが、トランプ政権に対するネガティブな見方も根強く、強弱感が対立したままだ。
もともと2月は商いが低調な時期であるが、今週はこれといった大きなイベントや重要経済指標の発表がなく、本日月曜日がプレジデンツ・デーで米国市場が休場となることもあり、見送りムードが強まりそうだ。IMM通貨先物の取り組みを見ると、投機筋の円売り越し規模が7週連続で縮小しており、参加者の取り組み意欲の低下が見て取れる。また一目均衡表を見ると、日足が先行スパンの雲の中で推移しており、しばらくは居心地の良いゾーンとなる可能性がある。今週も112~115円程度のレンジでのもみ合いが続く公算が大きい。
日足一目均衡表 出所:NetDania
為替市場はまだトランプノミクスを過小評価している
ではこのもみ合いの先はどちらに動くのか。2月28日に予定されているトランプ大統領の議会演説(一般教書演説に代わるもの)が一つの試金石となるだろう。ここで表明される経済政策が市場にインパクトを与えることができればドル高、期待以下であればドル安である。
トランプ大統領はこれまでTPPの離脱、メキシコ国境の壁建設、イスラム圏7カ国からの入国禁止措置などの大統領令に署名しており、良し悪しはともかく選挙期間中の公約を着実に実行してきた。大幅な減税とインフラ投資はトランプノミクスの中核をなすコアアジェンダであり、「有言実行」を強調する公算が大きい。
米国株が連日史上最高値を更新しているのも、トランプノミクスの「本丸」に対する期待を反映してのことだ。それに比べれば為替市場はまだトランプノミクスを過小評価している。レンジの下限である111~112円台では買い妙味があり、押し目買いスタンスで臨みたい。
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