皆さま、こんにちは。ループ系シストレ連載のSEASON2も、これが最後となりました。連載をお読みの読者の方は、理解が深まってきたことでしょう。そこで今回は、各社の特徴や違い、ゆきママのオススメ利用法などを解説していきますので、ご自身にあったサービスを選んでいただければ幸いです。
※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです
【システムトレードで資産運用!season2 [ゆきママ]】
・第1回 選択型シストレ・ストラテジーの選び方
・第2回 MT4を利用したシストレ運用
・第3回 選択型シストレの運用テクニックと考え方
・第4回 含み損が膨らんでしまったときの対処法
・第5回 ループ系シストレにおける通貨ペアの選び方
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注文の自由度が最大の違い!
ループ系シストレは、基本的にイフダン注文を自動で何度も繰り返すシステムですから、実は各社ともそれほど大きな違いはありません。したがって、A社でできることはB社でも大抵の場合は再現可能です。ただし、注文の自由度は各社とも大きく異なっており、これが最大の違いだと考えています(図①)。仕掛けるレンジ幅、利食い・損切り幅などを1pip単位で細かく設定できるサービスもあれば、何種類かの中から選ぶだけというものもあります。
もちろん、単純に自由度が高ければ高いほど良いというわけではありません。自由度が高ければ必然的に自分自身で決めなければならないことも増えますから、よりトレーダーの力量が求められやすいともいえます。
つまり、闇雲に自由度の高いサービスを求めるのではなく、あまりトレードに自信がない、考えるのが面倒という方は、ある程度会社側でチューニングされて最適解が示されているサービスを活用するなど、自身に合ったものを選んでいただければと思います。
各社のシストレ比較とオススメ利用法
それでは、いよいよ各社のサービスの特徴や、ゆきママのオススメ利用法などについて簡単にまとめていきましょう。
トライオートFX(インヴァスト証券)
一つ一つの注文を細かく設定できるのが、トライオートFXの自動売買注文の特徴です。0.1pips単位で新規注文から決済注文、そして次の注文条件を決められますから、自身の相場観に応じて注文を作成して、その時々の状況にピッタリとフィットさせることが可能です。この他、セーフティ設定も充実していますから、想定から外れた際のリスクヘッジにも備えやすいといえるでしょう。
また、仕掛けランキングといって、会社側があらかじめ選び抜いた仕掛け(設定)の中から成績優秀なものを選んで利用することもできるので、決して初心者の方が使えないというわけではありません。しかし、やはり基本的には自分の意図を正確に注文に反映させたいといった、やる気のあるトレーダーに向いているでしょう。
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⇒ インヴァスト証券
トラリピ(マネースクエア 旧マネースクウェア・ジャパン)
ループ系シストレの元祖といえば、可愛いトラのマスコットでおなじみのトラリピです。注文を仕掛ける範囲、利食い、損切り幅の設定が可能と自由度は高めで、ユーザーインターフェースも洗練されて使いやすくなっていることもあってか、非常に多くのユーザーからの支持を集めています。
トルコリラや南アフリカランドといった他社にはない高金利通貨が用意されているのが大きなポイントです。スワップポイントを狙った長期運用前提なら、圧倒的にトラリピが有利なので、スワップ派、超長期での運用を考えている方はぜひ検討していただければと思います。
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⇒ マネースクエア[M2JFX]
ループイフダン(アイネット証券)
ループイフダンは、利食い・エントリー幅を会社側があらかじめ設定しています。例えば、ドル円であれば利食い・エントリー幅が15銭、25銭、50銭、100銭の4種類の中から選ばなければなりません。
この選択肢の少なさは一見すると短所に映るかもしれませんが、初心者でも悩まなくて済むと考えれば大きな長所と捉えることもできるでしょう。他のサービスでは0.1pips単位で値幅を設定したり、 通貨ペアも数十種類用意されていたりと選択の幅が非常に広いですが、その分知識がないと適正な設定は難しくなります。選択肢が広すぎることでかえって失敗してしまうということは、ままありますからね。
したがって、この無駄のなさ、バリエーションが絞られているのはループイフダンならではの大きな特徴となっており、あまりシストレに詳しくないけど、ちょっと試してみようという方には相性が良さそうです。
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⇒ アイネット証券[アイネットFX]
iサイクル注文(外為オンライン)、トラッキングトレード(FXブロードネット)
実は外為オンラインのiサイクル注文とFXブロードネットのトラッキングトレードはほぼ同じ仕様となっていますので、自分がトレードしようと思っている通貨ペアのスプレッドやトレードあたりの手数料を比較して有利な方を使いましょう。
そして、最大の特徴は想定変動幅、ポジション方向、対象資産という三つの項目を設定して計算ボタンをクリックするだけで、システムが自動で計算して最適な注文方法を表示してくれることでしょう。簡単な操作でトレードの指針・目安が提示されます。
しかも、iサイクル注文は自動で相場を追従する機能がありますから、相場の展望を難しく考える必要はありません。しかしながら、相場が想定を超えて大きく逆行すると、損切りと新規エントリーをひたすら繰り返すことになってしまいます。
ですので、あまり相場の展望については考えず、想定レンジは相当な余裕を持たせて豊富な資金で本当に放ったらかしの運用をしたい方に向いているでしょう。
iサイクル注文の設定画面
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⇒ 外為オンライン
⇒トラッキングトレードの魅力と口座開設方法を公式サイトで見る
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⇒ FXブロードネット
※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |