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貿易戦争はノイズに過ぎない?[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2018年6月25日号

先週のドル円相場

先週のドル円相場は、トランプ大統領が2000億ドル規模の中国製品に対して10%の追加関税を課すと警告したことを受けてドル売りが強まり、一時109.55円まで下落した。その後パウエルFRB議長がECBフォーラムで、「米国経済は非常に良好、インフレもFRBの目標である2%に近づいた」、「緩やかな利上げ継続の根拠が強い」などとさらなる利上げを示唆したことから、110.76円まで反発。しかしEUなども巻き込んだ貿易戦争への懸念がくすぶる中ドル買いも続かず、110.00円付近へ収束した。

今週は方向感がつかみづらい時間帯が続く

今週は注目すべきイベントや経済指標が乏しいうえ、サッカー・ワールドカップ1次リーグが佳境を迎える中で、市場参加者の取り組み意欲も低下し、方向感がつかみづらい時間帯が続きそうだ。日足チャートを見ても、110円近辺に収斂する三角保合いを形成しつつあり、先週より一段と狭いレンジでの膠着となる可能性もある。無理に方向感を出そうとせず、レンジを意識した小刻みな売買に徹するのも一計だ。

ドルが買われるべき理由は確かにある

そんな中で波乱材料となりうるのは、やはり米国を発信地とした世界的な貿易摩擦問題だ。中国政府が米国への報復措置としてダウ採用銘柄をターゲットとした制裁を検討しているとの観測もあり、先週米国株は大幅に下落した。米国も中国向けのハイテク機器の輸出規制まで視野に入れているとされ、中国株もまた大幅に下落している。両国の報復合戦がエスカレートし、株価がさらに急落するようなら、ドル円にも売り圧力がかかるであろう。

ただし、米中両国とも、自国企業や国民生活(インフレ)をリスクにさらしてまで殴り合いを続けるとは考えにくく、7月6日の関税発動前に何らかの落としどころを探るというのが冷静な読み筋であろう。貿易戦争はあくまでノイズに過ぎず、中長期的にはやはりファンダメンタルズが相場動向の指針となる。つまり米国の好調なファンダメンタルズや金利先高観を背景にドルが上昇していくというのが、最も蓋然性の高いシナリオだ。ユーロ圏や英国も緩和解除の時期に来ているが、その経路は米国ほど明確でなく、ドルの対抗馬にはなりえない。まして日本はインフレ目標の達成見込みすら立っておらず、論外のまた外である。

地政学リスクの急上昇や経済危機・金融不安など、極端なリスク回避局面ならいざ知らず、予見可能な将来、円が積極的に買われるべき理由は見当たらない。一方ドルが買われるべき理由は確かにある。貿易戦争というノイズで短期的にドル円が下落したところを丁寧に拾っていくのが賢明な戦略であろう。

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