それでは、今回はジェネラルな用語を扱う回の最終回ということで、取引に関する用語を覚えていきたいと思います。
ロングとショート
まず、トレードの世界では、買いをロング、売りをショートと呼びます。
なので、ドル円ロングは米ドル/円を買うことで、ユーロドルショートはユーロ/米ドルを売ることです。とても基本的なことではありますが、しっかりと覚えておきましょう。
注文方法(成行、指値、逆指値)
次に注文ですが、成行、指値、逆指値というものがあります。
成行きはとりあえず確実に売り買いを狙う時の注文方法。
指値は売り買いの価格を指定します。(その価格で注文が約定するかはわかりません)そして逆指値は、その価格まで行けば注文執行するという、ストップロス設定の時によく使われます。
ストップ、イニシャルストップ、トレイリングストップ
そして、私がよく使うことが多いストップという単語ですが、これは損切り注文のことです。
損切りは、そのポジションの損失をあらかじめ確定しておくために、(値段がつかないこともたまにはありますが)絶対に必要な注文です。
この注文のことを、私は単にストップといったり、エントリー当初のストップ注文のことを、イニシャルストップといったりもします。
そして、もっとも大事なものがトレイリングストップというものです。
これは、利益が出てきた時に、ストップの位置を上げ下げすることで、値が自分のポジションと逆方向に行ったときに、利益を確保するための注文です。
損小利大を実現するには、このトレイリングストップが必要不可欠になってきます。
簡単にトレイリングといったりするときもありますので、しっかり覚えておきましょう。
その他複雑な注文方法はいろいろとありますが、基本的には覚えなくても大丈夫です。最初のうちは、成行き、ストップ、トレイリングを駆使して利益を出せるように頑張っていきましょう。
基本的にナンピンは厳禁
p>それでは、今日はまとめとして、”ナンピン”を扱っていきたいと思います。
ナンピンとは、自分の買ったところ、売ったところから値段が逆方向に行ったときに、少しずつ買い増し、売りまししていくことで平均コストを下げていく方法です。
これは、基本的にはあまりやってはいけない方法だといわれています。
それは何故でしょうか?
例えば、あなたが毎回10000円のリスクをとってトレードをしていたとします。例えば米ドル/円をロングしていたとしましょう。
そこで、5000円さがったところで不安になり、同額ナンピンしたとします。
こうなると、今までの値下がりの半分だけでも戻ればポジションの損益はフラットになります。なので、勝てる確率があがったんじゃないかと考えるわけです。
ですが、もしもともとのストップの位置まで下がれば、15000円の損になります。逆に、最初にエントリーしたところまでもどっても5000円しか勝てません。
同じ値幅にもかかわらずです。
これは、明らかにリスクリワードが下がっていると考えて良いでしょう。
ナンピンをしていく時、大抵人はあまり戦略的に考えず、ただ今のポジションの損失を減らしたい一心でトレードを行ってしまいます。
これでは、必ず最終的にとりかえしのつかない損失を被ってしまいます。
\GogoJungleで売れ筋投資商品を探そう!/
やっていいナンピンもある
では、ナンピンは常に悪なのでしょうか?
実は、ナンピンとは似ているのですが、やってもいい取引があります。
それは、もともと入ると決めていた玉を、小分けにしてエントリーしていく方法です。
そもそも為替相場がどこで反発するかなんてわかりません。
ですが、反発にはベットしたい。そういう時に、少しづつエントリーしていくことで、コストを下げて行くことができます。
この方法では、最終的にすべて入り終えたポジションに対しての最大ストップロスの損失が、普段と変わらないように計算してエントリーしていくのがみそです。
最大損失が増えていくナンピンは悪。最大損失がいつもと一定で考えて小分けにエントリーしていくナンピンは正と、大別していくとよいかと思います。
勿論、慣れてくればその例外のようなトレードをすることもあるでしょうが、まず初心者のうちは、基本として、ナンピンをせず常にリスクリワードを意識しながらトレードするよう心がけてください。
では、次回より、お待ちかねのファンダメンタルズの用語に移っていきたいと思います。
現役ヘッジファンドトレーダーの日々の売買ルールを分かりやすく解説!
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |