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米国株高はバブルか?それとも変化の胎動か?[雨夜恒一郎]

米国株高はバブルか?それとも変化の胎動か?[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年8月17日号

先週のドル円相場は

香港や台湾をめぐる米中対立や、米国景気対策をめぐる与野党の交渉難航にもかかわらず、米国株式市場は上昇基調を維持し、NYダウは一時2万8千ドル台に乗せコロナショック後の戻り高値を更新。日経平均も2月以来となる2万3千円台を回復した。

株高・リスクオンの流れにサポートされ、ドル円も堅調に推移。米生産者物価指数・消費者物価指数や新規失業保険申請件数が予想より強かったこともあり、一時107.05円まで上昇した。

前回の当コラムでは、「米国経済は厳しいが、最悪期は過ぎており、これ以上悪くならない」としてドルの底入れ・反発を予想したが、おおむねそのような展開となった。

株式市場はアフターコロナを見据えた動き

NYダウは世界で最も有名な株価指数ではあるが、採用する銘柄数はわずか30種しかなく、米国の株式市場全体を表しているとは言い難い。

より広範な銘柄を集めたS&P500指数は先週3388ポイントに達し、2月に付けた最高値3392ポイントに顔合わせした。更新は時間の問題であろう。

S&P500指数

またハイテク主体のナスダック総合指数は今月11000ポイントを突破し、過去最高値を更新中だ。

ナスダック総合指数

特にハイテク代表格であるGAFAの株価を見ると、3月のボトムから見てほぼ2倍になっている(アルファベットのみ5割高)。

GAFAの株価(週足)

GAFAの株価(週足) 出所:NetDania

米国株式市場、特にハイテク株・コロナテックセクターは、パンデミックによる悪材料をすでに消化し、アフターコロナのライフスタイルやビジネスの構造的・不可逆的変革を先取りすることにより、新たな上昇局面に入った可能性が高い。そのおこぼれに与る日本株市場も同じことがいえる。

株式市場の関係者の間では、バリュー株(旧来型・伝統的銘柄)に比べてグロース株(成長株)の上昇が経験則上大きすぎることから、バブルではないかとの声も少なくないが、筆者はそう思わない。

コロナ禍は、大げさに言えば戦争や産業革命に匹敵する新旧交代・スクラップアンドビルドを短期間で強制的に行う歴史的分岐であり、過去との比較はもはや意味をなさないからだ。

ワクチン期待

米国のコロナウイルスの感染拡大は収束には程遠いが、新規の感染者数は緩やかな減少傾向にあり、現在主要先進国で暗黙の裡に行われている「ある戦略」が功を奏しているように思われる。これはロックダウンなど劇的な手法を取らず、感染拡大のスピードを抑制しながら医療体制の限界を引き上げていく、一種のウイルスとの共存戦略だ。

そしてそうこうしているうちに、いずれは安全で有効なワクチンが開発される。先週はロシアで世界初のコロナワクチンが正式に承認されたとの報道があった。安全性を疑問視する見方もあるが、ロシアで一定の結果が出ているということは、より大きな資金を投じている欧米でもそろそろ成功例が出てもおかしくない。株式市場の上昇はその期待料込みと考えることもできる。

結論:ドル円強気

今回は株の話ばかりになってしまったが、ではドル円相場の見通しはどうか。

筆者は強気スタンスを継続する。

  • 米国景気は最悪期を脱しておりこれ以上悪くならない(悲観から楽観へ)
  • 市場の視線はウィズコロナ・アフターコロナに向かっている(新たな希望)
  • コロナワクチンの開発は近い(ゲームチェンジャー)

ドル自体が持続的な上昇局面に入ったかどうかはわからないが、「希望」「期待」「変化の胎動」といったポジティブなムードの中で、「リスク回避」しか取り柄がない円が買われるシナリオはそぐわない。

ドル円は7月31日に付けた104.19円で当面の底を打ったと見ており、今週は一進一退の中で108円台をうかがう展開を予想する。

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