FX力を鍛える有名人コラム

【Dealers’EYE】中立スタンスで臨むのが賢明か[井口喜雄]

皆さん、はじめまして。トレイダーズ証券の井口喜雄と申します。
毎週水曜日にディーラー目線でマーケットの展望をお伝えしていきたいと思います。

今週のマーケットの展開

今週月曜に発表された中国の第3四半期7月-9月GDP(国内総生産)は6.9%と(予想6.8%)予想を若干上回りました。7%は下回ったものの、各銀行の予想ではかなり悪い数字になるとの噂が出ていたため、今回の結果から「中国経済はソフトランディング」できるとの安心感からマーケットはややリスクオンで反応しています。また、昨日発表された米9月住宅着工件数が6.5%(予想1.4%)と強い内容となったことでドル円は一時119.97円付近まで本日高値を更新する格好となりました。ただ、心理的な節目である大台120円がレジスタンスとして意識される形で上値が抑えられているほか、中国GDPに関しても、政治的にコントロールされた数値で発表されている可能性もあり、深追いは禁物です。

さて、今週の展開ですが、週末にかけて米製造業PMIが予定されていますが、今週はそれ以外大きなイベントとなるようなものは見当たらず、米企業決算を眺めながら来週のFOMC待ちといった様相です。来週のFOMCで利上げは考えられませんが、12月のFOMCに向けて利上げを示唆するかどうかが焦点となってきます。

このところの連銀総裁や理事の発言を聞く限り、タカ派的なコメントが目立っており、なんとしても12月に利上げしたいFOMCが今から布石を打っているようにも感じます。イエレンFRB議長がこれまで通り年内利上げ開始の可能性を繰り返すようだと、比較的タカ派と捉えられ、ドルがやや強含みの展開も考えられます。しかし、今後のデータ次第では年内利上げがなくなる可能性も十分あり、不透明感は依然くすぶっていることから現段階では中立スタンスで臨むのが賢明です。

テクニカル面では?

テクニカル面でも、8月24日のスパイクで116円に暴落してから約2カ月118円~121円で三角持合いが継続しています。

いい加減どちらかにブレイクしてほしいですが、上値は日足一目均衡の雲が機能しており、仮に上抜けても、200日移動平均線がレジスタンスとして立ちはだかるため、121円台への回復は困難と見ています。一方の下値も節目となる119円が機能しており、ストキャスティクスなどオシレーター系テクニカルを頼りに逆張りが機能しそうな展開です。ただし、サポートラインが水平で右肩下がりの三角持ち合いを形成しているため、チャートを見る限りダウンサイドリスクのほうがやや高く、下方向を試す展開には注意しましょう。

みんなのFX 日足チャート
出典: みんなのFX 日足チャート

売買比率

売買比率

8月24日のスパイクの暴落から割安感があり、ドル円の売買比率は「買い66%」「売り34%」と買いに偏っています。レンジが継続していることもあり、119円台では安心感から買い参加者が多くなっています。ロングポジションに偏っている売買比率を見る限り、レンジを下抜けた場合の下げ足が速くなりそうです。

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