リアルタイムか予約注文か
今月は、ポジションを建てるときの「指値注文」のご提案ですね。成行注文でリアルタイムにポジションを持つのではなく、あらかじめ価格を指定して予約することのメリットについて解説していきます。
ちなみに私は、基本的に新規エントリーは指値注文です。下がったところで買い、上がったところで売りの予約を入れます。
なお、指値注文と成行注文、どちらの方が優れている、劣っているということはありません。それぞれにやり方や意味があります。ただ、成行注文だけしか知らないのはもったいないです。
指値へのシフトが勝ち組への道に
指値注文を使い出してトレード成績が爆上がりした、私の話からさせてください。私が勝てなかった最初の3年間は、ほとんど成行注文のみでトレードをしていました。当時は1分足のスキャルピングがメインで、感覚的なトレードを繰り返していました。
「指値? なにそれ、おいしいの?」状態でした。でもこれが良くなかったですね。典型的なポジポジ病で、ノーポジになることはあまりなかったです。丸1日チャートを見ていることもあったくらい、張りつきまくりの生活でした。そして、とても軽い気持ちで戦略性の乏しいナンピンをしまくっていました。さらに相場が急に動き出すと、感情のおもむくままに飛び乗りをしていました。
今振り返ると、とてもひどいトレード習慣でした。このやり方で勝てるわけないですよね。でも、これら悪癖が、新規エントリーを指値注文に限定することで、きれいさっぱりなくなったのです。指値注文とは、「この価格まで下がったら(上がったら)、買い(売り)」というものですから、トレードに計画性がないと入れられませんよね。そして注文を入れてすぐにヒットするわけではないため、ポジポジ病が克服され、チャートに張りつく時間が短くなり、ナンピンも自然と減り、飛び乗りもしなくなりました。まさに良いことずくめだったわけです。
オーダーブックとも相性が良い
もちろん、成行注文で勝ち続けているなら、やり方を変える必要はありません。でも、成行メインで結果が出ていない方は、新規エントリーを指値中心にシフトすることで、また違った成績になるかもしれません。
そもそもルールを定めず、思うがままにトレードをしているなら、指値エントリーに切り替えるだけで、その状態からは脱却できる可能性が高いです。
私の現在のトレード手法は、OANDAのオーダーブックで相場を判断します。逆指値オーダーのボリュームが少なくなり、指値オーダーのボリュームが多くなったところに、指値の新規エントリー注文を入れ、押し目買い・戻り売りを狙います。指値の水準が視覚的に見やすく、この考え方に非常にマッチしています。
成行から指値に移行するメリット
① ポジポジ病になりにくい
② チャートを常に見なくていい
③ 計画的に新規建てできる
④ 飛び乗りをしなくなる
成行注文から指値注文へ切り替えることにより、上記の問題点が自動的にクリアされるかもしれません。自分でそういった自覚がある方は、一度チャレンジしてみるとトレード結果が大きく変わる可能性があります。ただし、既に成行注文で結果を出しているなら、無理にやり方を変える必要はありません。
\GogoJungleで売れ筋投資商品を探そう!/
鉄則4のまとめ
●指値注文とは、価格を指定して予約する注文方法
●指値注文と成行注文で、どちらが優れているというものはない
●カニトレーダーさんが負けていたころは成行注文のみでトレードをしていた
●カニトレーダーさんが勝ちだしたのは、指値注文でエントリーをするようになってから
●指値注文で新規建てをすると、トレードに計画性が必要になり、ポジポジ病、チャート依存、ナンピン、飛び乗りなどの防止に効果あり
曜日別、時間帯別にトレード成績を分析できるオリジナルインジケーターを無料配布中!
カニトレーダーさんの公式サイトにて、現在トレード成績を簡単にまとめてくれて、精度の高い分析ができるMT4のインジケーターを配布中です。導入には特に難しい手順はなく、MT4のインジケーターとしてセットするだけで、月曜~金曜までの成績、0時~23時まで時間帯ごとの成績、1分~1年までポジション保有時間ごとの成績が一覧表示されます。成績では、勝率・平均利益・平均損失・期待値(PF)が分かりやすく表示されるので、自分のトレードの傾向が客観的に分かります。カニトレーダーさんも、このツールによる分析で、苦手な曜日などを発見して手法を改良しています。ぜひ皆さんも使ってください。
※この記事は、FX攻略.com2020年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
/
OANDA JAPANの
オーダーブックを公式サイトで見る!!
\
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |