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FX力を鍛える有名人コラム

私のFX会社選びの方法〜自分の目で確かめることの重要性〜[香澄ケイト]

FX会社の健全性を重視

FX取引には、商品取引会社、銀行、証券会社、FX専業会社、さらには「くりっく365」や「大証FX」のような取引所取引など、さまざまな業態の会社が参入しているため、初めてFXに接する方はここで戸惑ってしまい、FX会社選びを難しいものにさせてしまっているかもしれません。

FX会社を選ぶには、基本的に、その人のトレードスタイルを中心にして考えるべきだと思います。

たとえば、短期トレードであれば、スプレッド、約定力、システムの安定性などが重要になるでしょうし、中・長期トレードでポジションを長く保有するのであれば、それほどスプレッドや約定力にこだわる必要はありません。

ただ、短期トレードにしても中・長期トレードしても共通していえるのは、少なくとも最低限、財務状況が健全な会社を選ぶべきだということです。

金融庁の規制やスプレッド競争の激化で、2008年のピーク時と比較して、100社以上あったFX会社は現在半減していると言われています。

今後も、体力のある会社は生き残るかもしれませんが、スプレッド競争の波にさらされ続ければ、撤退していく会社が増加する可能性があるかもしれません。

もし、自分の取引していた会社がFX事業をやめるとしたら、それは大変なことです。

それは実際、私の身にも降りかかってきたことでした。

私の場合、FXスタート時は、日本で一番最初にFXをスタートした会社を選びました。

そういった会社であれば、士気が高いと思ったからです。実際、この会社は頻繁に会場セミナーを開催していました。また、当時この会社は株式上場していたという点でも信用性は高いと見たからです。

それは10年前のことになります。

その後、3社ほど口座開設をしましたが、その内2社は、会社の取引システムが新しくなったり、または、事業そのものの存続が不可能になり、私は保有ポジションを強制的に決済しなくてはならない破目に陥ってしまいました。

そこで、私は取引会社を、改めて会社の財務状況の健全性に一番の重点を当ててリシャッフルし、現在は2社で取引をしています。

経営状況の確認方法

FX事業からの撤退といった案内は、ある日突然寝耳に水のように、会社側の一方的な通告で行われます。いくらお客さま至上主義と謳っていても、しょせん会社側の都合でしか事は運びません。

ですから、FX会社の経営状況を把握する情報を集めることです。

私が、注目しているのは、口座数、預り資産残高、自己資本規制比率、資本金など。

上場会社であれば、決算を公開しているので、財務状況の健全性を判断しやすいでしょう。

もし、上場していない会社であれば、とくに、自己資本規制比率に注目を払いましょう。

自己資本規制比率とは金融商品取引業者の財務の健全性を表す指標で、120%以上に保つことが法律で義務づけられており、100%を下回ると3カ月以下の業務停止命令または登録取り消しとなります。

この数字は、各社のホームページで確認ができます。

また、FX専業会社と比較して、銀行や証券会社などのように、たとえFXの収益が減少したとしても、他の業務による収益源がある会社であれば、簡単に廃業する心配は少ないと思われます。

もし、数多くあるFX会社をひとつひとつチェックしていくのが大変であれば、為替ポータルサイト「FOREX PRESS」では、FX会社のサービス詳細、口座数、自己資本規制比率、処分・勧告、検査状況などを発表しているので便利です。

お勧めは“スコアつけ”と“セミナーにいく”

FX会社選びの際、私がやってみて効果的だったのは、チェックリストを作成し、スコアを付けるということ。

自分が重要と思う項目、たとえば、スプレッド、システムの安定性、セミナーといった投資家教育やサポート体制に力を入れているかなどに得点をつけて、最も高得点の会社を選ぶという方法です。

書くという行為は自分の考えがまとめられ、また、そうすることによって、冷静かつ客観的に判断を下せるという利点があります。

そして、最後にぜひお勧めしたいのが、会場セミナーにいくということ。

現在は、ウェブセミナーが主流となっていますが、それでも、会場セミナーに力を入れている会社もあります。

とくに、会社のなかで、小規模人数制でセミナーを常時やっている会社は、顧客教育に力を入れているという姿勢がうかがえるばかりでなく、スタッフの応対など、会社の様子を直接自分の目で確かめられる絶好のチャンスにもなります。

インターネット上でのFX会社比較サイトだけを鵜呑みにせずに、実際に自分の目で会社を確かめることはとても重要です。

FX取引はオンラインでいとも簡単に完結してしまいますが、その間には、現実のFX会社と私たち投資家という生身の人間が存在するのですから。(月刊FX攻略.com 2013年12月号掲載)

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\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
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スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
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