今年に入ってからのマーケットの主要テーマは、「アメリカの利上げ時期」、そして、「ギリシャ危機」の2つであったと私は認識しています。しかし、ここ1カ月くらいは、この2大テーマに加え、【原油価格の動向】が、大きく相場を左右するようになりました。
原油価格とドルの関係
2014年6月に高値をつけて以来、下落に下落を重ねてきた原油価格。この原油価格と正反対の動き(逆相関関係)をするドルは、原油の下落に歩調を合わすかのように、上昇につぐ上昇を重ねてきました。
原油データ:米エネルギー情報局(EIA) ホームページ
ドル実効レートデータ:米FRBホームページ
しかし、今年3月18日に実施された米連邦公開市場委員会(FOMC)で、「利上げ時期後退の可能性」や「ドル高の弊害に関する言及」が飛び出したことを受け、それを嫌気したマーケットでは一気にドル売りが噴出したのです。ドルの動きと逆相関関係にある原油価格は、このFOMCからの発表を受け、下落がピタッと止みジリジリ上昇に転じたのです。
原油価格に影響を与えるのは、ドルの動きだけではありません。やはり、商品価格ですので、一番影響を与えるのは需給の関係です。これを知るには、毎週水曜日に米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表する【週間の石油在庫統計】が最適でしょう。
正直、私はこの数字をほとんど見ておりませんでしたが、とくに、先週からのマーケットは、アメリカの利上げ時期やギリシャ危機よりも、原油価格の動きがドルやユーロの動きを支配しているようにも見えます。つまり、私たちのような為替取引をする人間にとって、原油価格の動向が何よりも重要に思えるようになってきました。
先週水曜日(5月13日)に発表された最新の週間石油在庫統計は、予想は若干の在庫増であったのに対し、実際に出た数字は大幅な在庫減となりました。2週連続の大幅在庫減を受け、数字が出た瞬間に原油価格は急上昇し、逆相関関係であるドルは大きく下落に転じました。このドル下落に大きく反応したのは、他でもないユーロやポンドだったのです。
5月20日は要注意!
5月20日(水)の米東海岸時間午前10時30分(日本時間23時30分)には、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が、最新の【週間の石油在庫統計】を発表します。先週発表された数字は、前週と比較して219万バレルの在庫減となりました。今週の予想は、「約130万バレルの在庫減」となっており、先週と比較すると減少規模は小さくなってきてはいるものの、在庫減少が続いていると見られているようです。
もし、今回の数字が予想よりよく、在庫増となる → 原油価格下落 → ドル上昇
予想より在庫減少幅が大きい → 先週と同じく、原油価格上昇 → ドル下落
このような動きになることが予想されますので、とくに、ユーロやポンドに対してドルのポジションをおもちの方は注意してください。
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