相場を動かすためには、フロー(資金の流れ)が必要だということを、お話ししてみたいと思います。
たとえば、日本の貿易赤字が増えたから、だからドル高円安という、いわば精神論的な相場観による投機のドル買い円売りと、実際に輸出企業が海外から受け取った外貨建ての輸出代金を円転(円に換える)するために発生する実需のドル売り円買いがぶつかり合うことがあります。
こうした投機と実需のそれぞれのフローは性質が異なります。
まず、投機のドル買い円売りは、どこかのタイミングでは、利食いあるいは損切りのドル売り円買いをすることによって損益を確定する必要があります。そのため、ドル買い円売りをしても、ポジションをホールド(保有)する期間は限られています。つまり、フローという観点から申し上げれば、投機のドル買い円売りのフローは、いずれドル売り円買いという逆のフローを必ず伴うものです。
一方、輸出企業は、輸出代金の円転というフローは、ドル売り円買いすれば、それで完結してしまいますので、輸出のフローはドルの売りっ放しで買戻しはありません。
このように、投機と実需ではフローが違い、時間はかかるものの、売りっ放しの実需のドル売りが、結局は投機の買いに勝ることが、多いといえます。
とくに、実需取引の多いドル円では、こうしたマーケットのフローがどのようになっているかを知ることが大事になります。たとえば、日(ごとうび)は、輸入企業の円売りが多いとか、月末の週は輸出企業の円買いが多いといったことはフローが実際に発生しますので、良く覚えておかれるとよろしいかと思います。
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