FXを始めたばかりの方から、「何から手をつけたらいいのか、さっぱり分からない」という声をよく聞く。大学卒業後、直にインターバンクでのディーリング業務に関わることになり、そのころにやっていたことが今のベースになっているので、ご紹介しようと思う。
まずは「日足」を「ローソク足」で確認
大原則として、毎日、一定時間、相場を見る習慣をつけること(できれば朝)をお勧めする。まず見るのはチャート。どのFX会社でもチャートとニュースは取引画面等で提供しているはずだ。リアルタイムレートやチャートを無料提供しているウェブサイト情報を利用しても良い。
そこでまずドル円、ユーロドルの「日足」を「ローソク足」で見て、一日の値幅を他の日と比べてみる。前日と比べて値幅が狭い場合には、過去の高値安値を見て、価格が次に目指すところの目星をつける。ここで大切なのは、最初からユーロ円やポンド円のような対円相場ばかり追ってはいけないということだ。マーケットは、基本的にドルベースで動いており、豪ドル円やユーロポンドは、ドルベースのレートから計算した値でしかない。相場の動きをつかむには、対ドルベースで見ることが重要だ。
次に「1時間足」にして一日の動きを分けて見る。外国為替市場は休みなく途切れず動いている。株式市場のように何時から何時までという区切りはない。取引が活発な時間を大きな塊として理解しよう。日本時間9時~17時ごろ(東京時間)、16時~2時(ロンドン時間)、21時~6時(ニューヨーク時間)の三つに分ける。東京時間がスタートする前にオセアニア市場が開くが、こちらは週末明けの月曜日のスタートでいくらから始まったかを見る程度で良い。
相場が動いた材料を探す習慣を身につける
東京時間は実需筋が多く、投機的な動きはあまり見られない。基本的には、16時、21時近辺、ロンドン、ニューヨーク市場が朝を迎えて参入してきたときの動きが大事だ。そのほか、夏時間21時30分は米雇用統計など重要な指標が出るので、この時間帯の値幅チェックも大切だ。東京よりニューヨークの方が、相場に動きがあるのはいうまでもない。
さらに、1時間足で特に動いている時間帯があれば、何が材料とされたかをマーケットニュースなどでつぶさに調べてみよう。例えば、15時~16時で動いていたらその時間帯のニュースを探す。これを習慣づけると、何を材料として相場が動くのかを覚えやすい。このときに、細かい「1分足」などを見ていると、大した値幅でもないのに大きく動いたように錯覚する可能性もある。最初は1時間足だけを見るだけで良い。
それ以外にチェックしたいのは、各株式市場の動きとその日の為替市場の関係性。株式のニュースと為替のコメントを見続けていると動きが分かってくる。
さて、ここまで来たら本日の高値と安値の予想をドル円とユーロドルで出してみよう。外れても構わない。続けること、習慣づけることで、次第に見方が身についてくるはずだ。
※この記事は、FX攻略.com2021年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
※当コラムは執筆者の個人的見解に基づいて書かれたものであり、所属先の考えを反映するものではございません。
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