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私のトレードポイント[岡ちゃんマン]

私のトレードポイント[岡ちゃんマン]

機関投資家によるアルゴリズム取引などが隆盛を極める相場において、一般トレーダーが情報を得てからトレードするのでは遅すぎるのではないかと、岡ちゃんマンさんはいいます。そこで取り組んでいるのが、先読みトレードという方法。果たしてどんなトレードを行うのでしょうか?

トレンドの息吹を感じる情報を探す

 私のトレードポイントは、ファンダメンタルズ分析を中心とした先読みトレードです。事前にトレンドを予測し、トレンドが発生する前にエントリーします。

 現在はSNS、特にツイッターが普及したことで、個人投資家と機関投資家の情報格差は解消したのではないかと思います。ただ、情報収集に関しての格差はなくなったのですが、トレードシステムの格差ができてしまいました。

 大手ファンドや投資銀行などは、アルゴリズム取引やAI(人工知能)取引など、システムを中心とした取引に移行しています。個人投資家の手動取引ではかなわないほどの速いスピードで取引をするようになったのです。

 個人投資家が情報を得てから分析し、トレードをするにはスピードが遅すぎて、既に値が動いています。そこで、情報を得てからのトレードではシステムにかなわないので、前もってエントリーする先読みトレードを行っているのです。

 ファンダメンタルズを中心とした「先読みトレード」をするにあたり、今後トレンドが起きそうな情報を探します。多くの場合は、マーケットの注目度が高いものを探すことになります。過去の事例で見ると、選挙や戦争、金融政策や財政政策の転換点・変更時に、トレンドが発生することが多いようです。

 私は2020年に入ってから、豪ドル米ドルの買い戦略を組みました。具体的にどういう材料から、どのように先読みし、戦略を組んだか解説します。

豪ドル買いの要因

①新型コロナウイルスの中国での終息

 2020年3月後半に、新型コロナウイルスは、中国国内で終息に向かいました。それにより、リスクオフが後退し、中国と関連の深い豪ドルは買われていくだろうと考えたのです。リスクオフの後退は、資源国通貨の買いにつながります。新型コロナウイルスが感染拡大し始めた2月から、約1000pips下落していたので、その下落分は戻すと考えました(チャート①参照)。

豪ドル米ドル日足チャート

②5月の全人代開催までに経済復興

 中国では5月に全国人民代表大会(全人代)という、日本でいうと国会のようなものが開催されました。その開催にあたって、習近平国家主席は何が何でも経済回復をアピールするために、経済活動再開・財政支出に力を入れるだろうと予測しました。中国の経済活動が再開すれば当然、豪ドルは買われるはずです。また、豪州は主要国の中でも感染者が少ないので、こちらも経済活動の再開が早いのではないかと予想しました。

③豪ドルのポジション比率が売りに偏っている

シカゴ先物市場豪ドル豪ドル建て玉(2020年3月25日)

 チャート②は、豪ドルのポジション比率です。売りポジションが溜まっているのが分かります。FXというのは、中央銀行が発行している各国の通貨を扱っているので、極端に買われ続けたり、売られ続けたりすることはありません。特に先進国のメジャー8通貨は、国際間で価格のバランスをとるために安定させています。これまで2年間売られ続けた豪ドルは、そのポジションを解消するために買われやすい、ということが容易に想像できます。 

ドル売りの要因

①FRBによる無制限の量的緩和

 コロナショック後、米連邦準備制度理事会(FRB)は、無制限に量的緩和政策をすることに決めました。要するに、無制限にドルを刷ってばら撒くということです。コロナショックで株価は暴落し、機関投資家もドル不足に陥りました。証拠金不足による追証回避のため、現金が必要になったのです。また、企業なども資金繰りや決済のために現金が必要となり、ドル不足に陥りました。その結果、ドルが急騰したのです。しかし、FRBの過剰な供給により、今後はドル余りになると予測しています。リスクオフが後退してくると、ドル安になると考えています。

②ドルインデックス(ドルの強弱を測る指標)が高値から落ち始めている

ドルインデックスチャート

 ドルインデックスとは、「主要国通貨に対する、ドルの価値を指数化したもの」です。この数値が高いと主要通貨に対してドルが買われていることを、低いとドルが売られていることを示します。チャート③を見ると、3月19日からドルインデックスが下落しています。要するに、ドルが少しずつ余り始め、その価値が落ちてきたということです。

  この二つの理由から、今後、徐々にドル売りトレンドが発生すると考えました。

 以上の「豪ドル買い」「ドル売り」といった要因から豪ドル米ドル買いの戦略を組みました。私のトレードのコツは「売られる通貨」と「買われる通貨」を探すことです。現状のデータや情報から分析して、今後トレンドが大きく発生する通貨ペアを見つけます。

※この記事は、FX攻略.com2020年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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