目下の「ユーロ/米ドル」は、3月半ば頃から形成してきた上昇チャネルの下辺(=4月13日安値と5月27日安値を結ぶ下値サポートライン)を明確に下抜けるかどうかの瀬戸際にある。週明け29日のオセアニア時間に一時的にも同水準を下抜ける場面はあったが、以降は同水準あたりで下値を支えられているように見える。とりあえず、ギリシャが5日に予定しているという国民投票の結果を市場は見定めたいというムード。
そもそも、ギリシャは国民投票をまともに運営できるのか。運営できたとして、その結果は債権団の提案受け入れにYESかNOか。すべてが判然としないが、結果がどちらであったとしても、どのみちユーロは買いにくい。
仮に、「ユーロ/米ドル」が上昇チャネル下辺を明確に下抜け、さらに、89日線や一目均衡表の日足「雲」下限をも下抜ける展開となれば、もはや「3月半ばからのリバウンド局面は終了」との感が強まり、下値余地はグッと拡がることとなろう。
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