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「人民元10時15分」を円が睨む展開[武部力也]

ドル円予想レンジ 116.50-119.71

「これだけ年初から動くとは…。ある意味、新興市場だから仕方ないけどね…」-。これは大手機関投資家の敏腕ファンドマネージャー氏による弁だ。1/8の英紙は一面で「China markets rally inchoppy trading(中国市場で不規則なトレーデイングが応酬)」と掲載。麻生財務・金融相は「(中国経済は)過剰設備、過剰信用の整理に時間がかかる」とした見解を示すなど市場の困惑度は強まっている。

人民元を睨むドル円

日々、東京午前10時15分頃に中国人民銀行(PBOC)は、人民元の対ドル基準値を設定するが、世界的な株安に繋がった昨年8月下旬以来、中国当局は景気回復での人民元安を志向し、通貨管理を強めているのが現状である。今後もPBOCは元安を許容し、昨秋以来の追加緩和を実行する可能性もあることから、ドル円は人民元を当面睨み続けることとなりそうだ。

特に注視しているのは1点。PBOCや国家外貨管理局が規制管理しているオフショア人民元(中国本土内流通)とは別途、管理外となるオフショア人民元(中国本土外・主に香港で流通)とのレート格差である。要は、昨年11月に人民元を国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)に組み入れ、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立等、元の国際化と地位の向上に努めているのが表の顔の中国だ。しかし、裏側では自国の景気減速抑制や、資本流出を恐れての大規模な人民元買い/ドル売り介入をオフショア市場で継続し、恣意的な相場形成をしていることがいつまで続けられるのだろうかとした見方である。

1/7に12月末時点の中国の外貨準備高は3兆3300億ドルと判明したが、これは、14年12月末と比べると5000億ドルを超える減少であり、PBOCが人民元相場を支えるためドル売り介入を執行しての結果とも読み取れる。昨年10月の米財務省為替報告書でも中国が人民元の下落阻止に大規模な介入を実施したと指摘しており、米中の政治的暗黙度合いも方向付けに影響しようか。最大リスクはオフショア市場での人民元安に牽引されることや、中国が人民元の切り下げ宣言を不承不承行う可能性も0%ではない点である。

最大リスクとしての下値を8/24安値116.05と意識し、焦点を117.00、1/7安値117.32に推考。対して上値焦点は118円台後半抜け1/6高値119.18。超えれば本年高安の61.8%戻しの119.27、1/5高値119.71が視野となる。

20日線・5日線 ・200日線 岡三アクティブ取引画面

ドル円の終値と買い比率(2015/12/7~2016/1/7)

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