【来週の米ドル/円予想レンジ】→ 108.50-112.50
「Japan GDP grows more than expected in Q1(日本のGDPは第1四半期の予想を越えた成長)」-。これは5/18の2016年1-3月期GDP速報値を受けて英経済紙が掲載した見出しだ。しかし、“The development may dull the prospect of near-term monetary policy easing” つまり、GDP成長を以て日銀緩和は困難ともしている。
GDPプラスで安倍首相のシナリオは変更か
実質GDPは2四半期ぶりにプラスに転じた。事前予想+0.1%が+0.4%となった訳であるから、本来は歓迎すべきなのだが、市場の空気は微妙だ。何故なら「GDP不調→政府の増税見送り・景気対策→日銀緩和」とした安倍首相の解り易い“デフレ脱却(円安)シナリオ”を市場は読みたかったからだ。
しかし、“四半期連続でのマイナス成長”を事実上回避したことで、過去の黒田発言「(マイナス金利政策の)効果の浸透度合いを見極めて・・」を思い出し、“日銀動かず”のシーンを組み込んだ向きもいるのではないか。
5/18の党首討論では、民進党・岡田代表が消費増税の見送りを安倍首相に迫るなど、政治が経済への関与を強め始めた。そうなると今後のシナリオには国会期末の6/1「消費増税延期」「第2次補正予算」「衆院解散・参院ダブル選挙(まさか、都知事選も加わりトリプル?)」とした“政治の章”が幅を利かす可能性が強まりそうだ。
舞台は「仙台・伊勢志摩」へ
舞台となる5/20-21仙台G7、5/26-27伊勢志摩サミットでの建て前的な合意形成は想像に容易く、安倍首相の書くシナリオの中でも重要なシーンとなる。しかし4月のG20以降、日本側の円高牽制に対し米財務長官が「為替市場は秩序的」と述べるなど、出演者の視点相違が改めて浮き彫りになる可能性も否めない。
独連邦銀行(中央銀)が2013年の8月報で日銀の異次元緩和を「Strohfeuer,(藁についた火)」として批判していたのも思い起こしておく必要もあり、財政規律を重視する独英が協調出動に応じられるのかなど、出演者が増えた分、混迷度が増す可能性を警戒しておく必要もあろうか。
再登場、米利上げの可能性・・
複数FRB幹部がここ数日、早い段階での利上げの可能性について言及したことで主役級のドルセンチメントも睨みつつ、日足一目均衡表雲の帯(109.74-112.57)突破有無が最大の上値焦点と推考している。裏方役としては継続して公的機関投資家の“円売りの役”が期待されようか。下値焦点は5/19安値109.69。割れると5/18安値108.70、5/13、16安値圏108.47-50、そして5/10-11-12の安値圏108.22-26-30維持が問われるだろう。
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ドル/円は110円台回復も、G7を皮切りに始まる主要イベントを睨み神経質な展開。
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