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日銀が「本音と建前」を抱えて過ごす11月第一週[武部力也]

「9月に決定した時点から経済・物価・金融情勢が大きく変わっておらず、すぐに変更があると考えるのは難しい」-。これは10/21の衆院財務金融委員会での日銀黒田総裁の発言だ。これを以て11/1の日銀金融政策決定会合では現状維持と読み取ることが可能となる。

現状維持の理由は「無駄撃ち懸念」か

追加の金融緩和を見送る理由を以下、本音と建前で推察したい。

建前は、前出の黒田発言通り、9月の前回会合で導入した新たな政策「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の効果見極め。本音は邪推ともなるが11/8の米大統領選を控えたFRBの対応見定め、となる。米利上げ時期が仮に来年以降に先送りとなれば、先行しての策は埋没し無駄撃ちで終わってしまうからだ。1月のマイナス金利導入(黒田バズーカ第3弾)後、7月のETF買入増額(総括検証)後、そして9月会合後の円の行方は言わずと知れたところ。市場の満額回答が“永久債・外債”購入とされている中では、仮に購入額の大幅拡大や国債利回り曲線フラット化修正等を強めても、円安浮揚力が強まるかは疑わしい。翌日にFOMCを控えた11/1の日銀会合は本音と建前を抱えて直立不動のまま見送るものと読んでいる。

「直立不動」の日銀。頼みの綱は「豪米英」

今夏以降は国内機関投資家群の外債投資に伴う円投が、1ドル100円割れを阻止し、海外投機筋などがドル買い戻しを強めた、と推考。円高進行を需給で防衛、阻止した格好だ。しかし、11月第一週は日銀以外に「米雇用統計・新大統領誕生待ち」のFRB、RBA豪準備銀、BOE英中銀などの金融政策会合が、円安を促す可能性もありそうだ。例えばFRBが大統領選直前に利上げする可能性は極め低いが、声明において12月利上げ期待を強めたらどうなるか。RBA豪準備銀では7-9月期の消費性向強含みから利下げ姿勢を後退させる可能性や、先日の議会では「(11/3の会合では)ポンド安を考慮する」とカーニー総裁が証言したことからも、緩和施策の見直しに繋がる可能性もあるのではないか。豪ドル円/ポンド円/ドル円の200日値比相関係数上、同調に警戒したい。

 米ドル/円ポンド/円豪ドル/円
米ドル/円10.9200.830
ポンド/円0.92010.755
豪ドル/円0.8300.7551

10/31週(11月第一週)のドル円は年初以来の週足ボリンジャーバンド中心線超を維持させ、7/29高値105.80、7/27-25高値圏の106.53-106.735を上値焦点と推考。下値焦点は10/27安値104.295、10/26安値104.01。日足一目均衡表雲上限/10/21安値103.51を最終拠点として注視している。

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