楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

懸念材料は、米国の「トリプル安」![内田まさみ]

懸念材料は、米国の「トリプル安」![内田まさみ]

 この原稿が掲載されるころ(編注:この記事は、FX攻略.com2021年1月号の記事を転載・再編集したものです)、米大統領は決まっているのでしょう。きっと、決まっているはず? いや、決まっていてください! 選挙前の最後のヤマ場である大統領候補討論会を見ながら、今はそんな気分です。

米大統領選の直後と翌年は株価が上昇する?

 今年は一年を通して、新型コロナウイルスと米大統領選に振り回されることが多く、番組を担当していても結局は「コロナ次第」「選挙の結果次第」と、その先の結論にたどり着けないことを毎回もどかしく感じていました。

 では、選挙後の株式相場はどうなっているのでしょうか。「選挙に対する不透明感が解消されて上昇しやすい」というのが、過去の傾向のようです。確かに、1976年からの「過去11回の米大統領選後のNYダウの値動き」を60日間分見てみると、2008年を除き、全ての年で株価が上がっています。唯一下がった2008年がリーマンショックの起きた年であることを考えると、選挙後は株価が上昇しやすいという傾向が強いことが分かります。

 また、米大統領選の翌年の株価も上昇が8回、下落が3回と比較的強めで、「新しい大統領が行う政策に期待感が集まり、上昇しやすい」というのも、あながち間違いではなさそうです。 トリプル安を回避し景気回復する手段は?

 ただ、懸念材料がないわけではありません。米国10年債の利回りが0.9%近く(10月23日現在)まで上昇しているにもかかわらず、ドル円は104円台まで下落するなど為替市場では全般的にドル安が進んでいます。

 この動きは、「米大統領選の結果がどうあれ、大規模な景気対策による財政赤字拡大の方向は変わらない」ということを債券市場が織り込んでいるという分析が大半です。

 ただ、このまま金利上昇が続けば、まず企業や家計の利払い負担が増加して景気回復に悪影響を与えるほか、国債の利払い負担が増加して、さらなる財政赤字の拡大を避けることはできません。債券価格が下落した結果、金融機関も大きな含み損を抱えるでしょう。

 通貨安、債券安、株安は最悪のシナリオです。さて、米国の新大統領はどのようにしてこのトリプル安を回避し、景気回復を図っていくのでしょうか。

※この記事は、FX攻略.com2021年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

ABOUT ME
内田まさみ
うちだ・まさみ。1998年にラジオNIKKEIへ入社。「経済情報ネットワーク」「東京株式実況中継」等の株式情報番組を担当し、その後はフリーに転身。現在はラジオNIKKEIや日経CNBCの番組パーソナリティを務める他、ライターとして複数のメディアに記事を執筆するなど、多方面で活躍中。2017年11月には、初の著書となる『FX億トレ!7人の勝ち組トレーダーが考え方と手法を大公開』を刊行した。 ラジオNIKKEIで出演中の番組/ザ・マネー(月~金15:10-16:00 毎週月曜日担当)、投資戦略ラジオ きらめきの発想(毎週火曜日14:30-15:00)、シグナルトレードファクトリー(毎週火曜日16:00-16:30)、ザ☆スマートトレーダーPLUS(毎週木曜日16:00-16:30)、夜トレ(金曜日21:30-22:30 隔週で担当)。 日経CNBCで出演中の番組/夜エクスプレス(月~金21:00-22:40 毎週木曜日担当)、不動産投資ラボ(20:15-20:45 毎週金曜日他) 現在連載中の雑誌やサイト等/『Forbes JAPAN』(リンクタイズ)、『東洋経済オンライン』(東洋経済新報社)、『All About(FX担当ガイド)』(オールアバウト)
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい