「10年かけて作った資金を1ヵ月で失った」「3日連続ロスカットで破産確定」などなど、「FX 破産」というキーワードで検索してみるとFXで失敗(破産)した人達による体験談、阿鼻叫喚の叫びがネット上に溢れています。
FXを知らない人からすると「FXは怖い、危ない、やるもんじゃない」と思うでしょうが、FXで破産した人たちには破産するだけの理由があることを忘れてはいけません。
FXで破産するには3つの条件が揃わない限り、通常あり得ません。結果を出しているトレーダーには当たり前の話ではありますが、それらの条件を改めて振り返ることで、大きく負けない堅実なトレード生活を実現しましょう!
1.FXで破産するパターンは1つだけ!
資金をあっという間に無くしてFXで破産してしまうケースは、次の3つの条件が揃わない限りあり得ません。
<FXで破産する3つの条件>
1. 手法を十分に検証していない
2. いきなり大金を投じる
3. 損切りをせずにポジションを塩漬けにする
確固たる手法を持たずに、慣れないていない状態でリアルマネー(しかも大金)を投入し、狙いが外れても損切りする踏ん切りがつかずに強制ロスカットまで放置してしまうような人は、遅かれ早かれ破産します。
逆に言えば、この3つの条件を破産に直結する条件として肝に銘じておけば、いきなり破産するような事態にはなりません。
2.FX破産の条件①|手法を十分に検証しない危険性
継続的に利益を出してFXを資産運用の手段にするためには、明確なトレード方針が絶対に必要です。一口にFXで資産運用といっても、ライフスタイルや投資する金額などFXに取り組む環境は人それぞれですので、すべての人に適用できるオンリーワンな勝利の方程式は存在しません。
まずは自分だけの明確なトレード方針を確立する必要があるのです。
2-1.トレード方針の確立方法
自分だけのトレード方針を定めるには、ひたすら仮説の検証を行いましょう。
<仮説の検証>
1. 仮説を立てる
2. その仮説が有効かどうかを過去のチャートで確認
3. 有効そうだったら実際の相場で「デモトレード」で検証
4. 数百回、あるいは数ヵ月~1年ほどの試行
仮説を検証する上で、一番大切なことはリアルマネーを使わずに「デモトレード」を利用することです。膨大な試行を経て総合収支がプラスになったときに初めてリアルマネーを投入しましょう。
この仮説~検証を行わずに初めからリアルマネーを使うような人は、遅かれ早かれ破産に追い込まれるでしょう。
2-2.デモトレード利用時の注意点
FXのデモトレード(練習環境)は多くのFX会社が提供していますが、デモトレードを利用する際は「本番のつもりで取り組むこと」が重要です。
自分で決めたトレード方針に従い、実際に取引するであろう時間帯で資金を動かしてみて、目標の運用益に達するかどうかを、冷静に確かめましょう。
また、練習と本番の環境は同じところの方が望ましいため、デモトレードを利用する際は、口座開設する予定のFX会社を選びましょう。
3.FX破産の条件②|いきなり大金を投じる危険性
FXで破産する人の多くは、いきなり大金を動かしてしまいがちです。リアルマネーで投資を開始してすぐに10万通貨で新規取引をしたりするのではなく、デモトレード卒業後は、必ず少額投資(1000通貨かそれ以下)で様子を見るべきです。
というのも、デモトレードでは冷静な判断を下せていても、実際にリアルマネーを使った取引になると、誰しもが「損をしたくない」「大儲けしたい」という欲望に駆られがちで、せっかくデモトレードで優位性を実証できても、その方針通りにトレードできるとは限らないからです。
FXを始めたばかりの頃はテクニックを学ぶことに傾倒しがちですが、FXにおいてはメンタルの管理も大切です。目先の勝った負けたで一喜一憂せずに、まずは自分の定めたトレード方針を粛々と貫いていけるようになるまでは少額投資でいきましょう。取引単位はちょっとずつ増やしていけばいいのです。
4.FX破産の条件③|塩漬けの危険性
「FXで破産する人=損切りできなかった人」といっても過言ではありません。損切りのタイミングを見誤り、ズルズルとポジションを持ち続けた挙句のロスカット…こんなトレードばかりでは必ずいつか破綻します。
当たり前の話ですが、どんなFXの教科書(雑誌、書籍、ネット教材など)においても損切りの重要性は説明されています。FXで資産運用しようというのであれば、万が一の事態に備えて損切りは絶対にすべきで、実際に勝っているプロトレーダーで損切りを軽視している人はいないでしょう。
では、なぜ損切りに踏み切れない人がいるのでしょうか? それは主に自分が確立したトレード手法を信じきれていないから。もし、長期的に見て収支がトータルプラスになる手法であるという確信を持っていれば、一時の損を受け入れることはできるはずです。
損切りをするには「損をすること」を受け入れられるメンタルも必要ですが、それに加え「十分な検証に裏付けされた自信」も大切です。
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5.FXで自己破産は可能?
ここではもしもFXで多額の借金を作ってしまった場合、自己破産で借金をチャラにすることの可能性について取り上げますが、そもそもこの記事で書かれていることを守ってさえいれば、FXで破産することはあり得ません!
自己破産手続きでは、法律上の支払い義務を免除する手続きを免責手続といいます。裁判所が免責を認めてくれない免責不許可事由の中の1つに「浪費(むだづかい)やギャンブルによって多額の借金をしてしまった場合」があり、基本的にFXや株などの投資も免責不許可事由に該当することから、FXで自己破産はできないといわれています。
ただし、免責不許可事由であっても、借金した理由や破産者の生活や収入事情を考慮して例外的に免責が認められるケース(裁量免責)があるため、結論としては「FXが原因の借金でも自己破産できる可能性もある」といえます。
詳しくは自己破産に強い(免責を勝ち取った実績が多数ある)弁護士、弁護士事務所にご相談ください。
6.まとめ
繰り返しになりますが、FXで破産しないための条件をまとめておきます。
1. 手法を十分に検証する
2. いきなり大金を投じない
3. 損切りをし、ポジションを塩漬けしない
FX中級、上級者には当たり前の内容ですが、これから取引を始めようとしている人には、ぜひ肝に銘じておいていただければと思います。
デモトレードを使ってトレード方針を確立し、最初は少ない金額からスタートして、損切りを徹底していけば、堅実な資産運用ができるはずです。
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