FX=危険なギャンブルであると認識している方がいまだにいらっしゃいますが、明らかに認識が間違っています。こちらの記事では、FXに関する誤解を解いていきたいと思います。
1.レバレッジがあるから危険!は間違い
レバレッジとは、資金を最大25倍にまで拡大して取引できるという仕組みのこと。100万円の資金に対して、最大2500万円のポジションを持つことができます。この倍率がかかる仕組みを勘違いして、最悪の場合2500万円の借金になるのでは? と考えてしまう人がいます。しかし、原則的に損失が用意した資金(この場合は100万円)以上に拡大してしまうことはありません。
例として、1ドル=120円のときに米ドル/円を1万通貨取引する場合で考えてみましょう。1万通貨取引には本来120万円が必要となるところ、25倍レバレッジを使用すれば48,000円で取引が可能になります(48,000円×25倍=120万円)。120万円相当の取引をしているわけですが、実質的に投資しているのは48,000円であり、その金額が増えたり減ったりするだけです。そして、FX会社の取引システムは投資家を保護するよう設計されており、投資した金額がゼロになってしまう手前で自動的に決済されるようになっています(強制ロスカットという仕組み)。
ようするに、レバレッジを使用して120万円の取引をしている場合、最大の損失は48,000円よりも小さな額になります。決して120万円の損失となるわけではないのです。
2.資金を大量に失った人がいるから危険!は間違い
インターネット上には、FXで何百万円、何千万円もの大金を失ったという話が多くあります。確かに、そうした人たちは存在するのですが、だからといってFXが危険だと結びつけてしまうのは間違いです。なぜならば、資金のリスク管理を怠ったからこそ、そうした被害に遭ってしまうのであり、その対策は実行してしかるべきものなのです。
車の運転にたとえるならば、シートベルトをして交通ルールを守るといった行動が、万が一の事故から身を守る方法だといえます。裏を返せば、これらを怠ってしまうと、大きな被害に繋がります。FXでの大損した話は、シートベルトもしめず交通ルールも守らなかった人たちの話なのです。
FXにリスクがあることは間違いありません。しかし、それから資金を守る対策ははっきりしています。その対策をしっかりと実行するかどうかというポイントが、とても重要なのです。
3.急激な値動きをするから危険!は間違い
FXのリスクとして、急激なレート変動の可能性を指摘する声もあります。たしかに、平常時とは異なる、大きな値動きをすることが時折あります。しかし、それだけでFXが危険だとはいえません。そもそもFXの取引では損切りの予約注文をすることがリスク管理の大前提です。これを実行していれば急激なレート変動をおそれることはありません。逆にいえば、リスク管理をしていない人にとっては、とてつもない驚異となり得ます。
というか、FXの値動きは株とくらべてかなりゆるやかです。日本人にもっとも人気がある通貨ペアといえば米ドル/円ですが、1日に変動する幅は1~3円程度であることがほとんど。これは変動率でいっても1~3%程度で、ストップ高やストップ安という制度で投資家を保護せざるをえない株式とくらべ、きわめておとなしい金融商品であるといえます。
世界中の金融不安が一気に表面化したリーマンショック時には、豪ドルなどの資源国通貨や高金利通貨が大幅に値下がりしました。とはいえ、豪ドル/円が100円を超えたところから50円台に下落するまで、半年以上の期間を費やしています。
最終的に上場廃止に追い込まれる株の個別銘柄が、数週間程度で価値がほぼゼロになることとくらべれば、急激な値動きとはほど遠い存在であるといえます。
そういった意味では、損切りの予約注文という意識に乏しい株式投資の方が、ストップ安(1日における価格下落の限度額)に直面した場合に被る被害は大きそうです。
4.外貨のことで難しそう!は間違い
FXは、他の投資商品と比較すると勉強や分析がしやすく、ひいては勝ちやすいといえます。株式投資や投資信託は銘柄が無数にあるのに対して、FXは限りある通貨ペアが対象。極端にいえば、米ドル/円だけを専門にするというスタンスでも、勝ち組になれます。もちろん、簡単だというわけではありませんが、勉強すべき対象が絞られている分、取り組みやすいのです。
また投資の対象となる通貨ペアだけでなく、2大分析手法であるテクニカル分析やファンダメンタルズ分析も、基本的な考え方はシンプル。自分に合った分析手法を見出し、それを極めるつもりで勉強してみましょう。
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5.一気に大金を稼げる!は間違い
FXの世界には、大損をした人がたくさんいる一方で、億を超える資産を手に入れた人も存在します。そのイメージが強烈なためか、自分も一気に大金を稼ぎ出したいと望む人もいるようですが、それはFXという投資へ飛躍した期待を持ちすぎだといえます。
FXは何倍、何十倍もの利殖を目指すものではありません。現実的には、1年間に2~3割もの利殖ができるのであれば、機関投資家の中でもトッププレイヤーといわれるほどなのです。むしろ、FXはコツコツと利益を積み重ねていくという姿が推奨されています。最初のうちは年間5%の運用を目指してみると良いでしょう。
6.まとめ
「FXは正体不明の危険な投資である」と喧伝する人にかぎって、FXのことをよくわかっていない可能性大です。
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
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サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
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