FX会社ってかなりITっぽいですよ
私たちがFXのトレードをするためには、どこかしらのFX会社さんに口座を開かないといけないですよね。仕事がら、そういったFX会社さんともお付き合いがあるわけですが、私のイメージとしましては、多かれ少なかれ、どの会社さんもIT企業のニオイがしますね。
その中でも、GMOクリック証券といえば、FXの個人向け取引高で、何年も世界一になっている国内最大手のFX会社。あくまで私個人の感想ですが、クリックの取引ツールは非常に使いやすいんですよ。パソコン、スマホともに、デザインも操作性もピカイチです。
以前に取材したときの話によれば、自社内にたくさんのプログラマーさんがいて、仕様変更や開発などへの対応が超迅速だとか。設計や開発をすべて内部でできるため、きめ細かいツール作りができるそうですよ。まさにIT企業の王様って感じですよね。
戦う相手はマシンにあらず。相場と戦わないと
今はもう電子化されていますが、かつての株取引には実物の株券が存在しました。
それに対しFXは差金決済という、取引で生じた結果を証拠金から出し入れする仕組みですから、最初からドルや円の実物は必要ありません。情報だけをやりとりして成り立つので、ある意味株よりも電子的だと思います。
対面での取引もできなくはないですが、手数料が高く、24時間いつでも売買できません。
そうなんです。アホっぽい表現ですが、FXはITなのです。パソコンやスマートフォンやインターネットに詳しいほうが絶対的に有利です。
編集部にもよく問い合わせがありますが、取引ソフトの使い方、MT4の設定などに四苦八苦している方がたくさんいらっしゃいます。特にMT4は難しいですよね。もともと日本ではなくロシアのソフトなので、インターフェイスや設定にクセがあって、慣れないと意味不明なところがたくさんあります。
ですが、こういったIT的な部分の知識や技術を鍛えたほうが、FXで稼げる確率はアップするのではと自分は思っています。なぜなら、私たちが悩んだり、格闘する相手は、パソコンやスマートフォンではなく、為替相場であり、マーケットの他の参加者です。取引ソフトの使い方に気を取られている場合ではないのです。
世界の仕組みを丸ごと知るのが一番早い
それでは、どうやってIT的な技能を磨けばいいのか。私なら、その世界全体のことを知るのがいいと思います。
私は大学生のとき、初めて母親から試作品のノートPCを受け継ぎましたが、まず最初にしたのは、ウィンドウズ98に入っていたツアーみたいなので、フォルダとファイルの仕組みを学びました。そうなんです。ウィンドウズの内部には、究極的にフォルダとファイルしかありません。ファイルは内容であり、フォルダは入れ物です。フォルダの中には、フォルダかファイルのどちらかしか入っていません。
時間がなかったり、今すぐやりたいことがある場合、目的を達成するやり方に直行したくなるものですが、こんなときこそ急がば回れなのです。
なにか問題が起きたとき、誰かに教えてもらったりしていきなり回答を得れば、その問題は解決されますが、解決力はほとんど向上しません。まったく同じ問題がまた起きたら解決できるかもしれませんが、少し条件が変わった似た問題が起きたらきっとお手上げです。
遠回りに見えるかもしれませんが、パソコンやインターネットの世界そのものを知ったほうが、長い目で見れば結局は効率的です。世界のルールを知れば、突拍子もない間違いは減りますし、なにか問題が起きたときに自力で調べて解決できるようになります。
取引ツールや、MT4を作った人たちは、もちろんこういった世界の仕組みを知っています。彼らと同じバックボーンを身につけることで、相場の分析に集中できるようになります。FXは難しいですから、余計なITストレスは減らしましょう。
※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便りに掲載されたものを加筆・編集したものです。
(FX攻略.com WEB編集長 鹿内武蔵)
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |