8月の相場は、商いが薄いといわれています。これは欧米の機関投資家、つまりたくさんの資金を動かすプロたちが、夏休みに入ることがその理由です。
商いが薄いってどういうこと?
商いが薄いとは、売買の密度が薄い、といったイメージで、相場への参加者、取引量ともに少ない状態を表します。
ですが、商いが薄いからといって、値動きも乏しい、ボラティリティが少ないかというと、それはまた別問題です。相場の参加者が少ないからこそ、値動きが一方的になることがあります。
上のチャートは、2015年8月24日発生した「チャイナショック」と呼ばれる大きな値動きのときのチャートです。
中国株の暴落がきっかけとなって、為替相場全体が一気に円高に動いた局面ですが、ここまでの大きな値動きになったのは、発生した時期が商いが薄い8月だったからとも考えられます。
一度発生した勢いが素通りしてしまう
それではなぜ商いが薄いと、急変動が起きやすいのでしょうか。
相場の参加者が少ないと、市場に設置されている注文も少なくなるからです。相場の値動きは、注文が張り巡らされている、抵抗だらけの中を少しずつ進んでいくものですが、商いが薄いことで、ひとたび発生した値動きをさえぎる勢力がいないのです。
そのため、ほんのちょっとのきっかけで、それなりの値動きに、大きなきっかけがあれば、大暴騰や大暴落につながりかねないのです。
逆説的ですが、だからこそプロの投資家は、夏の相場に消極的だともいえます。このあたりを十分に注意しつつ、お盆休み期間のFXトレード、がんばってくださいね。
(FX攻略.com WEB編集長 鹿内武蔵)
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