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FX力を鍛える有名人コラム

現役為替ディーラーが、話題のアノ人と語り尽くす Trader’s対談|ゲスト 蜂屋すばる 前編[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]

トレイダーズ対談(蜂屋すばる氏)

毎朝のブログ投稿が人気爆発の秘訣

井口 すばるさんは瞬く間に売れっ子になりましたが、どのような活動をしていたのかお聞かせください。

蜂屋すばる(以下、すばる) ツイッターは毎日更新していますが、メーンはブログで、4月15日から毎朝13通貨ペアの相場観を投稿していました。兼業トレーダー一本にターゲットを絞り、長期足の分析を毎朝投稿したら通勤などの空き時間で見てもらえるのではないかとの考えがありました。

井口 すごいですね。投稿を毎朝続けたことでツイッターのフォロワー数も爆発的に伸びたのでしょうね。

すばる 毎朝同じ時間に必ず更新されていることが心強いという声もいただいていて、私自身も強みとして認識しています。

井口 このペースだと数年後にはものすごいインフルエンサーになっている気がします。

すばる 多くの人に見てほしいと思って投稿しているので、そうなったらうれしいです。

エントリーの根拠には日足と4時間足を使う

井口 ブログのプロフィールには超ひきこもりとありますが、普段の活動について教えてください。

すばる トレードに関してはチャートを1日4回チェックして、それ以上は見ないと決めています。4時間足が確定するタイミングを重視していて、その前後5分くらいのローソク足の動きを観察しています。そこをトレードのポイントとして、指値でエントリーしています。4時間ごとにチャートを見て、指値を少しずつ入れ替える作業を毎日しているイメージです。

井口 エントリーはほぼ指値で行っているのですね。

すばる ドル円でも2週間に1回くらいしかエントリーポイントが来ないので、チャンスが来たときに自信を持って素早く指値でエントリーしています。

井口 指値とは意外でした。ところで、どのような優位性があって4時間足にこだわっているのですか?

すばる 基本的に日足で相場の流れを確認して、4時間足に落とし込みます。チャネルラインを引くときは市場参加者がどこを意識しているのかを探しています。長期足になるほど市場参加者の売買情報が詰まっていて、エントリーの優位性が高まりますが、週足だと長すぎてエントリーポイントが何年も来ない線になってしまうので、日足と4時間足の二つをメーンにしています。4時間足を選んでいる理由は、4時間足が確定するタイミングの実線を結んでいくと、経験上精度の高い線になったからです。

井口 時間軸を検証していった結果、チャネルラインでは4時間足が一番合うということですね。ちなみに週足や月足でも良いエントリーポイントが来ることがあると思いますが、それは見ますか?

すばる 無視しています。

井口 あくまで日足をメーンに4時間足でエントリーということですね。 

すばる そうです。私はインジケーターなどを使わず、チャネルラインのみでトレードしています。チャネルラインだけを使うトレードでは例えば、1時間足で引いた線はすぐにブレイクされてしまいますが、日足単位だとコツさえつかめれば何か月、何年も使える線を引けることが分かっています。

 逆にそれ以下の時間足になると水平線やオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせないと優位性が下がる、もしくはブレイクアウトを狙いに行くことになってしまいます。私はあまりチャートを見たくありません。なので、チャートをなるべく見なくても引ける効果的な線はどこになるのかと考えた結果、4時間足と日足になりました。

平行チャネル活用でストレスフリーに

井口 大勢が意識しているところを探すためにチャネルラインを使っているとのことですが、それなら移動平均線を使う手もあると思います。

すばる 移動平均線は流れを見るためには使っていて、200SMAが内側に収まるように平行チャネルを描いています。ただ、あくまでチャネルを描くときの参考にしているだけで、エントリーには使っていません。

 そもそもチャネルラインを使ってエントリーする理由は、さまざまな手法を試す中で、自分の弱さが原因で負けていることが多かったからです。弱い自分をどのように克服するのかを考えたときに、含み損から抜けたい、早く利確をしたいなどの感情をどのように抑えるかが課題でした。井口さんくらいのハイレベルだと分からないと思いますが。

井口 そんなことないですよ。分かりすぎてしまいます(笑)。

すばる 結果的に含み損を抱えなければ良いという考えに落ち着きました。含み損を抱えない位置はどこかとチャートを見た際に、山になっている価格の一番上でショートをしていれば含み損を抱えないことに気がついたんです。山の頂点でエントリーするためにはどうすれば良いのか、含み損を絶対に抱えないためにはどうしたら良いのかを考えたときに平行チャネルを引くことに落ち着きました。

井口 できるだけ引きつけたいという思いがあるんですね。

すばる そうですね。移動平均線はあくまで価格の平均値だと思っていて、私は移動平均線から離れた価格の頭を取りたいと思いつきました。そこで「山の頂点を結んだらチャネルになるのでは?」ということに気がついて平行チャネルを活用するようになりました。

井口 ある程度待ちながらチャンスを取っていく戦略ですね。その方法だとストレスはかなり減りますよね。

すばる ストレスはゼロです。トレードに対して嫌とか嬉しさもありません。

井口 それはうらやましいですね。憧れのスタイルです。私は毎日奥歯をかみしめながらトレードしていますので(笑)。

すばる 本当ですか? 想像つかないです。

意識された角度の線で長期間の優位性を獲得

井口 チャネルラインをもっと深堀りしたいと思います。私も使いますが、すばるさんとは使い方が違うと思うので、ラインの引き方について教えてください。

すばる 一般的な引き方とは違うと思います。高値・安値はもちろん重要視していますが、私の場合はヒゲや窓にとらわれずに、始値・終値の実線を意識するところがポイントです。あとはサポートラインとレジスタンスラインが転換する部分、私はサポレジ転換と呼んでいますが、そこは市場参加者に意識されていると思うのですごく大事にしています。「窓は無視」「ヒゲは含めるときと含めないときがある」「サポレジ転換がある」の三つが引き方で意識しているポイントです。さらに、もう一つポイントを挙げるなら私は平行チャネルしか使わないので、片側だけのチャネルは作りません。

井口 その引き方だといびつな形にはなりませんよね。三角もち合いもできないし、とにかく平行だということですね。

すばる 正確には下降の平行チャネルと上昇の平行チャネルがクロスしたときに三角はできますが、一つのトレンドだと絶対に三角はできません。高値を作っていく角度と安値を作っていく角度が同じになってくるという傾向があったので、上だけ効いていても下で効いていない線は長く効かないと捉えています。

 エントリーに使うときは、上で意識されていたら次は下でも意識されているのかを確認することで利確の場所も決まります。例えば、平行チャネルの天井でショート、または大底でロングのポジションを持ったら平行チャネルのミドルラインで利確するように設定しています。なので特にチャネルラインの角度が重要で、上で意識されていても下で意識されていなければ、その通貨ペアでは効かない角度になってしまいます。

井口 私もたくさん引くので分かります。

すばる 私のようにとにかく引きつけて待つ場合は、より意識される線を必要とします。特にブレイクアウトを狙わないので、角度が重要になります。

井口 急な角度はおかしなチャネルになるときがありますよね。気持ち良い角度は見た目で決めているのですか?

すばる 200SMAが中に収まっているかですね。多くの人が意識している移動平均線が中に通っていると、上と下でどのくらい値幅が意識されているのかが感覚的に分かります。

井口 上と下の値幅の感覚が大事ということですね。

すばる 角度と幅ですね。幅はサポレジ転換などで反応しているかで確認します。

井口 もう少し具体的にお聞きしたいのですが、強いサポートラインや強いレジスタンスラインを確認するために何回跳ね返ったかなどの定義はありますか?

すばる 何ともいえないですね。通貨ペアによっては3回跳ね返ったところにする場合もあれば、1回しか跳ね返っていないのにそこで決めることもあります。例えば、下限を設定するときに以前は天井だった部分がサポレジ転換して次に底になっていたら、そこは一発で設定します。

井口 私がチャネルラインを引く場合には、上がある程度しっかりしていたら下はアバウトに引いています。すばるさんは下もしっかりと引きますか?

すばる 下もきっちり決めます。下降トレンドが始まる前には必ず上昇トレンドがあると思います。その上昇トレンドから一回調整が入って頭をぶつけた部分が下降チャネルの底になっていたりします。そこは以前の角度と山から判断しますね。

井口 後ろの転換までしっかり見てから引くということですね。僕は気持ち良い線が引ければそれでいいと思っています。

すばる 自分も美しいとか気持ち良いという感覚を大事にしていますが、それはサポートラインとレジスタンスラインが転換した部分だと思っています。落ちていく頂点同士を結んだ角度の線から下に平行チャネルを伸ばして以前の山が天井になっているところを見つけると、伸びる場所などが見えてきます。

井口 深いですね。そこまでやられているのは素晴らしいです。

(対談は次号に続きます)

※この記事は、FX攻略.com2019年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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