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ドル円はレンジブレイク!このトレンドは本物?[井口喜雄]

トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。

対中制裁関税第3弾が実施され、あしもとの不安材料を消化したことでマーケットはリスクオンとなっています。これでドル円は長らく続いた110~112円のレンジを上方へブレイクしています。約2か月続いたレンジをブレイクしたことで上昇トレンドへの期待感もありますが、週末にかけてリスクイベントも続くため、しっかり準備をしておきたいところです。

梯子を外された?黒田総裁の記者会見に注目

本日は15:30から黒田日銀総裁の記者会見が予定されています。先日安倍首相は討論会で「出口戦略は任期のうちに実施したい」との発言があったため、今回の会見では「出口戦略」に関連する質問が集中すると思われます。

黒田総裁が「出口戦略」について話をするとは思えませんが、念のため「出口戦略」警戒はしておきたいところです。

短期勢が黒田総裁の言葉尻を都合よくとらえて下値攻めする可能性もあります。また、前会合で行った政策変更はステルステーパリングではないかとの解釈もあり、黒田日銀総裁の発言には要警戒です。

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どうなる日米貿易戦争

週末にかけてのイベントですが、21日には日米通商協議でライトハイザー米通商代表と茂木経済財政相、22日からはペンス米副大統領と麻生副総理の会談が予定されています。

トランプ政権は11月にアメリカの中間選挙を控えておりますが、ここにきてトランプ大統領の暴露本が次々を出版され、支持率も低下するなど逆風が吹いています。となると、中間選挙に向けたアピールで手っ取り早く日米貿易協議での成果を強調したいはずなのです。かなりのプレッシャーはかけてくるかもしれません。

ドル円はこれらのリスクイベント次第でまたレンジ入りの可能性があります。ただし。テクニカル面での立ち位置は改善しているだけにイベントを無難に消化していくことできれば7月19日の高値113.16円が視野に入ってきます。

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