トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
パウエルFRB議長はハト派スタンス継続
昨夜はパウエルFRB議長による半期に一度の議会証言が米上院で行われましたが、内容は「完全な景気回復にはまだ程遠い」「現在の大規模金融緩和を継続する」とこれまで通りのハト派スタンスを崩すことはありませんでした。一部では米長期金利の上昇や高まるインフレから将来のテーパリングを想像させるような発言の可能性も警戒されましたが、変わらずの安全運転に終始しました。今夜も下院でパウエルFRB議長の発言が予定されていますが、2日目ということもあり、驚くような内容は期待できず、マーケットへの影響は限定的だと思われます。
パウエルFRB議長の議会発言を受けてドルの方向性ですが、金融緩和継続と改めて強調したものの、米長期金利はそれほど下がっていません。今週金曜日に法案の採決があるバイデン政権の1兆9,000億ドルの追加新型コロナ対策期待から米金利は底堅く推移しており、ドル安トレンドに戻るような雰囲気もありません。引き続き次のテーマを探る時間帯が続きそうですが、ドル円は105円前半で日足の上昇トレンドが確認できるので押し目を拾っても良さそうにみえます。

ポンドは年初来高値を更新!どこまでいける!?
ポンドは足元で上昇トレンドが発生しております。本日の東京時間もポンド買いの流れは止まらず、ストップを巻き込みながらポンドドルは1.42ドル、対円でも一時150円まで上昇しました。ポンド上昇の背景にはコロナワクチンの接種率で英国が頭一つ抜きに出ていることや、BOEがマイナス金利導入を先送りしていることなどが上げられます。ただ、本日の急騰後はテクニカル的な反落がみられたほか、今夜はベイリーBOE総裁の発言が予定されており、このポンドの上昇をけん制してくる可能性があるため、注視したいところです。
チャートを見てもテクニカル的には一時的な反落があってもおかしくはありません。このチャートの形で反落しないとなれば、本当に強いと言えるでしょう。ポンドは高値圏では動きがでてきますので、リバウンド狙いのショートも、ロスカットを巻き込んだロングも狙えそうですが、どちらも短期売買に終始します。既にロングを持っているならもう少し我慢してホールドでもよさそうです。
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