トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
続・ヘッドライン相場
ドル円は本日の朝から米上院が香港人権法案を可決したとの報道が入り一時108.39円まで下落しました。中国サイドもこの報道に対して「断固としてこの行動に反対する」と強い非難声明をだしており、リスクオフの様相です。ただ、一方で米中協議に対しては、ロス米商務長官が「米中貿易交渉は進展している」との見解を示すなどポジティブな情報もあり、ヘッドラインは強弱が入り混じる神経質な展開です。
レンジ内でどう立ち回るか
ドル円は引続き米中協議や香港デモのヘッドラインに振らされる展開ですが、米中協議にて「合意」や「決裂」といったわかりやすい展開でもなければ108円から109円のレンジをブレイクしていく力はないでしょう。レンジと割り切り、オシレーター系のテクニカル指標を眺めながらでもパフォーマンスは出せそうです。ただ、米中協議にて合意か決裂かの2択であれば合意の可能性が高いほか、トランプ相場ではリスクオフの次の相場はリスクオン方向です。また、売り目線のプレイヤーも多く、108円ミドルを超えてくるとショートが積み上がっていくことも気になります。ストップを今月安値の107.89円付近に設定しつつ、丁寧に押し目を拾っていく方針です。
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