雨夜恒一郎

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    2012年11月12日
    マーケットは財政の崖に過剰反応?リスク回避の円高は長続きしない[雨夜恒一郎]
    先週行われた米国大統領選挙では、大方の予想通り現職のオバマ大統領が共和党のロムニー候補を破り再選を決めた。 為替市場では、安堵感から「ドル/円」が一時80.40円付近まで上昇するなどリスク選好型の円売りが先行したが、NYダウが二日間で400ドル超下落し、13000ドルを割り込むと、リスク回避ムードが広がり、79円台前半まで急反落した。 米国株が下落したのは、ねじれ議会(民主党が上院、共和党が下院のそれぞれ多数派を占める状態)が解消されなかったことで、「財政の崖」への対応が難航するとの懸念が広がったためだ。 財政の崖とは、2012年末から2013年にかけてブッシュ減税の失効や連邦予算の強制削減措置の開始などで最大6000億ドルあまりの財政緊縮が行われることを指す。 もし、このまま何も手が打たれず、米国経済が財政の崖を転落すると、GDPが2.9%押し下げられ、来年はマイナス成長に転落すると予想されている。もし、これが現実となれば、金融危機からようやく立ち直りかけた米国および世界経済は、再び奈落の底に突き落とされるだろう。 しかし、考えてみると、米国が財政の崖に直面するのは以前からわかってい…
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    2012年11月5日
    「ドル/円」相場が強気局面入りしたと考えるこれだけの理由[雨夜恒一郎]
    先週の「ドル/円」相場は一時80.68円まで上昇し、4月27日以来約半年ぶりの高値をつけた。筆者は先々週以来、円安トレンド入りの可能性を指摘してきたが、その見方は徐々に確信に変わりつつある。今週は80円台を値固めし、81円台をうかがう展開となりそうだ。 先週はまず、日銀が追加緩和に踏み切った。資産等買入基金の増額が11兆円程度とほぼ事前の予想通りだったため、直後の市場の反応は芳しくなかったが、それでも「ドル/円」が大きく下げなかったのは、日銀が「デフレ脱却への取り組み」と題した政府との共同文書を発表したためだ。白川日銀総裁は、この共同文書について「政府との共通理解にすぎない」とそっけないが、その白川氏も来年4月には任期切れを迎える。速水・福井・白川と三代続いて日銀プロパー総裁が続いていることもあり、次は非・日銀出身者で金融緩和に積極的な人物が指名されるとの見方が多い。 2014年度のデフレ脱却が見通せなくなるなか、来年には日銀が新総裁のもとで政府とアコード(政策協定)を結び、いよいよ積極的な緩和姿勢に転換するとの観測が広がっているのだ。今回の共同文書は、そのアコードに向けた「礎」という…
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