井口喜雄

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    2017年3月22日
    短期的にはドル売りの好機か!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円は6日営業日続落です。FOMC経過後、今年の利上げ回数は昨年と同じ3回とする見通しが示され、米ドル/円は下値を試す展開となりました。現在価格は111.50円付近で年初来安値圏にあり、米ドル/円は急所である111.50円を下回りこのまま下落が加速していくかが焦点となります。 FOMCの米利上げペースの今後は如何に 米利上げペースを図る物差しとしてドットチャートと呼ばれるFRB高官の金利予想があります。この金利予想に関してマーケットは年3回の利上げから年4回に引き上げられるとの話もありましたが、実際は変更がなかったため、ドルは上値を重くしています。今後の利上げペースですが、年3回(あと2回)がコンセンサスとなっておりますが、本当にそうでしょうか。 ハト派のイエレン議長が本当に年3回利上げをできるのか疑問が残ります。 もちろんここからの利上げは今後の数字次第ではありますが、今のドットチャートもあまり信用してはいけません。 なぜなら昨年の利上げもこの時期で年3回のペースを予測していましたが、実際は…
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    2017年3月15日
    ビックイベントによる乱高下も最終的には円高に収束か![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米雇用統計を受けてフェドウォッチの3月の利上げ確率が93%に上昇、米10年債も2.6%まで上昇しています。しかし、良好なファンダメンタルも米ドル/円の上値は重くドル高材料に反応しづらい状態になっています。FOMC、オランダ選挙、米債務上限引き上げ期限、G20といったリスクイベントを前にしっかり戦略を考えてみましょう。 米ドル/円上昇には新たな燃料が必要!FOMCでは年4回利上げを意識させられるか 今夜のAM3:00にFOMCが開催されます。FOMCでは利上げが確実となっているため利上げの有無は焦点にはなりません。今回のFOMCのポイントは年何回利上げするのかということになります。マーケットではFRBが年3回の利上げではなく、年4回利上げに踏み切るのでは?といった観測が出てきました。事実ゴールドマンサックスでも今年の利上げ予想を年3回から4回に変更しております。 直近で米ドル/円の上値の重さや、米長期金利が米利上げに対する期待感から大きく上昇していることを考えると年3回の利上げは完全に織り込まれている…
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    2017年3月8日
    3月利上げが既定路線に!ドル円の急所は115円か!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週に入り米ドル/円は材料出尽くし感から完全にレンジ相場になりました。また、レンジの上限・下限には大きめのバリアオプションがあるほか、今週金曜日の雇用統計も控えており、参加者も少し様子見ムードとなっています。 3月利上げが既定路線に! 3月15日の利上げが既定路線となりました。FOMCメンバーは、ブラックアウト前の駆け込みで利上げに積極発言を連発したことで、数週間前に30%だった利上げ確率を85%まで引き上げることに成功しました。マーケットにサプライズを与えることを嫌うイエレン議長であれば最低でも80%は織り込む必要があると思っていましたが、この数値を無事クリアしたことで、利上げはほぼ間違いないとみていいでしょう。 しかし、米ドル/円の反応といえばそこまでポジティブなものにはなりませんでした。 トランプ大統領の利上げに対する発言への警戒のほか、セルザファクト的な売りや、115円のバリアオプションが効いていたのでしょう。しかし、115円で頭を押さえられたのは非常に大きいです。仮に115円を上抜けていれ…
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    2017年3月1日
    ドルはどこへ向かう!?本日11:00からトランプ大統領の議会演説に注目![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 本日はトランプ大統領の演説、明後日はイエレンFRB議長の講演が予定されています。今年前半のマーケットを予想するうえで非常に重要な週になりますのでしっかりとポイントを押さえておきましょう。  トランプ大統領は講演で具体策を示すことができるのか NYダウは連騰、FRBはタカ派スタンス、さらに好調な米経済指標でも米ドル/円の上値が重い要因はトランプ大統領の不確実要素にあります。その不確実要素を払拭できるか本日11時より予定されているトランプ大統領の演説に関係者の注目が集まっています。 トランプ大統領からは「驚くべき税制改革」「インフラに大きく支出する」という漠然とした内容は伝わってくるものの、その詳細や具体策はわかっていません。まさに本日の講演でのポイントは明確な具体策を出すことができるのかにつきます。 主なポイントとしては下記が挙げられます。 税制改革→法人税減税15%-20%まで引き下げ 巨額のインフラ投資→1億ドル規模 国境税→輸出免税・輸入課税 規制緩和&r…
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    2017年2月22日
    ドル円の上昇を阻むリスク要因とは[井口喜雄]
    レイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 難易度の高いマーケットが続いています。NYダウは新高値を更新して連騰しているほか、FOMCはタカ派スタンス。米経済指標も軒並み好調な数値です。特に先週発表されたフィラデルフィア連銀景況指数は1980年以来という見たこともない好結果でした。しかし、為替に限っては米ドル/円が上昇することなく、レンジをキープしています。このファンダメンタル無視のマーケットはどこに進んでいくのでしょうか。 2月28日トランプ大統領の演説が分岐点になる 米ドル/円がファンダメンタルを無視して素直に上昇できない要因の筆頭はトランプ大統領の不確定要素にあります。 トランプ大統領の驚くべき税制改革(法人税減税35%→20%)や巨額のインフラ投資はもちろんドル高要因です。そこで2月28日に行われるトランプ大統領の議会演説で公約通りの経済政策が具体的に示されればトランプラリー復活です。118円再トライの線もなくはありません。 しかし、トランプ政権の賞味期限が近づいているなか、具体策に乏しい内容となれば失望売りが散見するでしょう…
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    2017年2月15日
    115円が見えてきた!このトレンドは本物か?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ政権への先行き不透明感から上値の重い展開が続いていた米ドル/円ですが、トランプ米大統領が税制改革に関する驚くべき提案を明らかにする考えを示したほか、日米首脳会談という目先のリスク・イベントも無事通過したことでマーケットではリスクオンのモメンタムに変化しつつあります。また、昨夜イエレンFRB議長は早期に利上げに対して意欲を示したことも追い風となり米ドル/円は114円台に回復しています。 イエレンFRB議長早期の利上げに意欲 イエレン議長は上院銀行委員会での証言にて3月利上げ決定があり得るとし、経済が拡大しインフレ率も上昇する中、FRBが利上げで後手に回ることは望んでいないことを示しました。また、利上げのタイミングについて「われわれは今年8回のミーティングがある。物事が予定通りに進めば、金利の誘導目標を引き上げることになるだろう」として証言は全体的にタカ派的な内容となりました。 加えてダラス連銀のカプラン総裁も、FRBは早期に利上げに動くべきとの認識を示し、「早期に利上げしなければ、段階的に金利…
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    2017年2月8日
    ドル円はどこへ向かう?ロング攻めは苦戦しそうか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。NYダウは米企業の好決算を背景に20,000ドルをキープしているほか、日銀も指値オペを行い日本の金利が低下しています。ただし、米ドル/円は上昇していません。米ドル/円が上昇できない理由は今週末20日に控えている日米首脳会談です。トランプ大統領のドル高けん制に配慮する格好でドル買いに波及しておらず、難易度の高いマーケットが続いていますが、米ドル/円は一体どこに向かうのでしょうか。日米首脳会談の行方は如何にマーケットは日米首脳会談待ちとなっておりますが、米ドル/円にとっては逆風が吹いています。今週発表された米貿易収支では2016年の対日赤字が689億ドルとドイツを抜き、中国に次いで2位に浮上、自動車関連の赤字も増加するなど週末の日米首脳会談を前に厳しい数字となっています。日銀の指値オペについてもトランプ大統領から見れば、指値オペが、円金利上昇抑制を通じた円安誘導と捉えられていることでしょう。この状況下でトランプ大統領が円安是正を求めてくる可能性は高いと考えておいた方が自然です。首脳会談後にはゴルフが予定されており、会…
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    2017年2月1日
    トランプリスクの賞味期限いつまで[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ大統領の移民への米国入国制限という大統領令が保護主義を連想させたことでマーケットはリスクオフで反応しました。更に昨夜トランプ大統領が、名指しで日本円への通貨安批判を展開したことで米ドル/円は一時112.08円まで下落するなどマーケットではトランプリスクが猛威を振るっており、神経質な地合いとなっております。 トランプ大統領のドル安誘導発言はそろそろ賞味期限切れ 引き続きトランプ相場は経済政策と保護主義がどちらよりになるかがポイントとなり、その見極めにかかっています。とはいえ、財政出動や減税といった政策や、堅調な米ファンダメンタルを背景としたドル高が基本線で間違いないと思います。 現状では保護主義の側面ばかりがクローズアップされておりますが、そろそろ巨額のインフラ投資や減税など経済政策が意識されてくるはずです。そうなれば米10年債も現在の2.5%から3.0%位までは視野にはいるため、ドル高がメインシナリオであることに変わりはありません。また、トランプ大統領のドル安誘導発言もあまりに言いすぎると効…
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    2017年1月25日
    トランプ相場の幕開け!トランプリスクを改めて意識[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ氏が第45代米大統領に就任いたしました。先週20日に就任演説を行いましたが、マーケット関係者がこれほど大統領の演説に関心を示した事は記憶にありませんでした。ディーラー陣もナイトデスクのほか、徹夜組もおり、それほど注目度の高い演説となりました。演説は20分と短い内容ではありましたが、経済政策の具体策が示されず、保護主義的姿勢があらためて示されたことはこれからのトランプ相場のヒントとなりました。 トランプ相場の幕開け!トランプリスクを改めて意識 今週末にかけて米GDP速報値や米耐久財受注など米重要指標が控えているものの、トランプ政権の動向がマーケットテーマであるため、経済指標での値動きは限定されるのかも知れません。さて、これからのトランプ政権ですが、巨額インフラ投資や減税の経済政策(ドル高)とアメリカファーストの保護主義(ドル安)のどちらに偏ってくるかがポイントとなり、その見極めにかかっています。 先の大統領演説ですが、これまで経済政策について多くを語ってこなかっただけに政策面を盛り込んでくると…
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    2017年1月18日
    予断を許さないトランプ相場!週末もドル売り祭りとなるか?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週はスピーチウィークとなっており、週末にかけては18日にイエレンFRB議長、19日にドラギECB総裁、20日にトランプ大統領就任演説と今年のモメンタムを確認するうえで大事な週になります。米ドル/円は20日のトランプ大統領就任演説を控え慎重にならざるを得ず上値の重い展開が予想されます。 トランプ大統領就任演説前までは米ドル/円は巻き戻しの動きに警戒 トランプ氏は昨日WSJインタビューにて「ドルが強すぎて米企業が競争できない」と遂にドル高を牽制してきました。大統領就任演説前のこのタイミングでドル高警戒を仕掛けてきたことを考えると、明後日の大統領就任演説でもこの内容を改めて織り込んでくる可能性はありそうです。 仮に講演内容が、巨額のインフラ投資や減税など経済政策に対して具体案がなく、ドル高牽制など保護主義を全面に打ち出し、通貨安戦争参戦が意識されるようだと米ドル/円は一気に巻き戻されます。トランプラリーが100円付近から始まったことを考えれば110円割れは回避できないでしょう。 一方、11日の記者会見で…