井口喜雄

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    2016年12月7日
    11月大陽線で明確な上昇トレンド入りか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  米ドル/円は週末にかけて重要な米経済指標の発表が少なく、引き続き米長期金利の動向を意識した展開となります。米ドル/円は米長期金利が急ピッチで上昇していることで調整する場面も見られ、足元はさすがに一服感が出ています。 ただ、米国の大規模景気刺激策への期待感を背景とした米金利上昇、ドル高圧力は続くとの見方は強く、トランプラリーは来年の新政権誕生まで続くと考えています。調整に注意しつつも基本的には押し目買い姿勢で臨むマーケットと言えます。 ECB量的緩和の継続は如何に 明日は21時45分にECBの金融政策発表、22時30分からドラギECB総裁の定例記者会見が予定されており、今週のメインイベントとなります。今週のECB理事会は現在の月間800億ユーロペースでの購入規模を期限延長することがコンセンサスとなっている一方、今までの量的緩和策を終了することを検討しているのではといった報道が伝わるなど、不透明感が強くなっています。量的緩和終了といったシグナルが読み取れないのであれば引き続きドルのトランプラ…
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    2016年11月30日
    ドル円は年末に向けて115円の攻防か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円はトランプラリーが継続しておりましたが、さすがに行き過ぎに警戒感が広がってきました。OPECの原油減産交渉や米雇用統計を前に利益確定の売りも散見され調整が入っています。とはいえ下げ幅も限定的でこのトランプ相場は思った以上に底堅い印象もあります。さて、トランプ相場が一服し今後の展開を考えていきましょう。 OPEC総会やイタリア国民投票のリスクイベント前はポジション調整を OPEC総会が本日、イタリア国民投票が12月4日に予定されており、波乱が予想されるリスクイベントが控えております。基本的にドルが強いことに変わりはないのですが、米大統領選後の上昇が急ピッチだっただけにこのリスクイベントで短期的には深く調整することもあり得るため、一旦はポジションをスクエアにしておいたほうがいいかもしれません。 まず、OPEC総会については減産合意がなされない可能性もあり、仮にそうなった場合、原油の下値は1バレル40ドル付近までの下落はありそうです。また、イタリアでは、国民投票で与党が負けた場合、現政権のレンツ…
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    2016年11月23日
    押目待ちに押目なし!トランプ相場は調整局面も強気スタンスは維持![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 約2週間足らずで10円近く上昇、トランプ相場で米ドル/円は完全にオーバーシュートしています。現状ではトランプ相場のいい面ばかりが目立っていますが、一つでも悪材料が出てしまうとオーバーシュートしているだけに一気に崩れる恐れもある局面でもあります。ただし、この大相場はまだまだロングでついて行かなくてはならないのだと思います。 短期的には調整局面も 明日24日は米感謝祭があります。昨年の米感謝祭を思い返してみると本当にリクイディティが枯渇していて取引をしている人はほとんどいないのではないかと思うくらいでした。週末も絡んでくるこの感謝祭前にポジションをスクエアにする投機筋は多いと考えることができ、利益確定の売りは相当入るのではないかと思います。この調整局面から仮に110円を割れて押し目を拾えるのであれば理想的な展開なのかもしれません。 押目待ちに押目なし とはいえ、絶好の調整局面ではあるものの、押し目を待ってこの大きな相場で取りこぼしたくはないというのが正直なところです。このまま「財政支出拡大→金…
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    2016年11月16日
    ドル円上昇はどこまで?週末もドル買い祭りとなるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 トランプ政権誕生でマーケットは大きな変化が生まれています。トランプ氏は大幅減税と財政支出拡大を公言しておりますが、具体的な経済政策が固まらないうちに、長期金利、株価、ドルが上昇するご祝儀相場になっています。さてこの相場の落とし所は一体どこにあるのでしょうか。トランプ相場を考えてみたいと思います。 短期的にはロングでついて行くマーケット 米ドル/円は109円台へ突入しており上昇は止まりません。米10年債金利が急上昇しているため、当然といえば当然ですが今のマーケットは「金利本位制」が鮮明となっており、米10年債が高値で推移していく限りドル買いシナリオで問題ないように思っています。 また、注文を見てみるとショートカバーが圧倒的に多く、売り目線の参加者はこのマーケットについていけていないようです。109円台ではさらにショートポジションが積みあがっており、まだまだ上値余地がありそうに見えます。短期的には素直にこの上昇トレンドの波に乗っていくべきで、リバウンド狙いのショートも可能ではありますが、超短期にとどめて…
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    2016年11月9日
    トランプ勝利!きたる円高時代に備えよう[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  執筆時点ではまだ確定はしていないのですが、大勢は決しており、ドナルド・トランプが勝利をおさめたようです。 多くの人がヒラリー・クリントン候補の勝利をメインシナリオとしていたなか、6月のBrexitと同様またしてもサプライズとなりました。Brexitの時、離脱は痛みを伴うので選択できないと考えていましたが、英国民の感情はそれを上回りました。 米大統領選挙でも我々が思っている以上に元政権に不満があり、今の現状を変えたいという思いが強かったのでしょう。また、マスコミで報道されている以上にトランプの人気が高かったということかもしれません。 さて、お祭りが終わり、今後の展開はどうなるのでしょうか。 リスクオフは避けられない展開 トランプ氏が実際大統領になった場合、オーソドックスな政治になる可能性がある一方、現在のスタンスのまま突っ走る可能性も否定できません。 マーケットにとって一番厄介なのが不透明感です。この不透明要素の高いトランプ氏が大統領になったことで一旦は世界的なリスクオフ地合いとなり、円が…
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    2016年11月2日
    トランプリスク再燃・リスクオフのマーケット[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  米ドル/円は105円台で地固めできれば次のステージへ行けるはずだったのですが、原油安、トランプリスク再燃とリスクオフの展開にその機会を失いました。一旦は振り出しに戻った様相です。そして今週末から来週にかけてFOMC(11月2日)、米雇用統計(11月4日)、米大統領選(11月9日)とビックイベントが控えているためしっかりと準備しておきましょう。 FOMCでは声明文の内容がポイント FOMCでは、声明文に12月利上げへ向け確約に近い表現があるかということが焦点となります。昨年は12月に利上げをしましたが、1つ前のFOMCを思い出してみると「次回FOMCで利上げを検討する」と告知をしていた経緯があります。では、今回は12月の利上げに向けて告知はあるのでしょうか。おそらく明言は避けてくるのではないかと思っています。 理由は4つあります。 米雇用統計があと2回も残っており、極端な悪化があった場合に備えたい 既に12月の利上げは75%と十分に織り込んでいるため、これ以上の告知は不要と考えている トラ…
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    2016年10月26日
    ドル円は105円を抜けることができれば次のステージへ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円は105円を抜けることができれば次のステージへ 米ドル/円は来週にFOMC、米雇用統計、日銀金融政策決定会合とビックイベントが控えており、今週はやや動きにくい展開になります。既存材料としても米12月の利上げ確率が80%近くまで上昇、トランプリスク後退もマーケットが完全に織り込んでいるため、今週は103円~105円のレンジ相場が濃厚です。 ただし、モメンタムは明確に変化しており、リスクの許容度がリスクオンに傾いてきたことから、米ドル/円を積極的に売っていけるイメージはなく、丁寧に押し目を拾っていくマーケットだと思っています。 ポイントは105円を上抜けられるかどうかです。昨夜も一度トライしましたが、ものの見事に跳ね返されたところをみると105円手前には大きなオプションの壁があるようです。心理的節目である105円を抜けることができれば米ドル/円は次のステージが見えてくる一方、抜けられない場合は下落トレンドの再燃もあり、この価格帯が非常に重要なポイントとなりそうです。 リスク要因の後退、クロス円…
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    2016年10月19日
    ドル円105円をブレイクするには材料不足か(井口喜雄)
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  米ドル/円は上値がだいぶ重くなっており、104円のミドルでは跳ね返される場面も多くなってきました。105円の急所を上抜ける事ができれば、米ドル/円は新たなステージに移ることができますが、ここを上抜けられないようだとレンジ入りの展開が待っています。 ここまでの米ドル/円は、米10年債の上昇と原油高を背景に堅調に推移してきましたが、ここにきて10年債は1.7台で止まり、原油高も50ドル付近では上値を抑えられています。 今週末にかけてはこれといった材料はないものの、複数の米経済指標やベージュブック、そのほかFOMCメンバーの講演も多く、明日には第3回米大統領候補TV討論会も予定されています。これらの反応を確認しつつ、相場の方向感を探ることが重要となりそうです。 中国経済指標には警戒を ここにきて、ここ数カ月ほぼ無風だった中国関連指標に関心が高まっています。そしてマーケットの関心が中国に向いた場合、どうしてもリスクオフに大きな反応をしてしまうという傾向にあります。中国のリセッションについては報道…
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    2016年10月12日
    ドル円は正念場!上昇トレンドは終焉か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  ポンドのスパイクについて 先週金曜日のポンドのスパイクについて少し話をします。 10月7日の午前8時7分、ポンド/米ドルは1.26ドルを割り込み1.19ドルまで、ポンド/円は131円から121円まで大暴落をしました。ディーラーが大声で「何だこれは」と叫んだ第一報の知らせから約1分間での大暴落です。あまりの急激な動きにディーリングルームは騒然となりました。 この1分間で1,000pip近い暴落ですから一般の投資家が対応できるようなスピードではなかったように思います。実際の取引もストップロス注文とロスカット注文の売りがほとんどで、かなりのお客様が痛みを伴う結果となってしまいました。  暴落原因については様々な説がありますが、全てにおいて憶測の域を出ていません。一説にはフランスのオランド大統領が「英国はEU離脱の報いを受ける必要がある」と発言したことが原因との報道がありましたが、今更オランド大統領のこの発言にここまで反応するとは思えません。 また、一方ではポンド/米ドルに誤発注があっ…
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    2016年10月5日
    ドル円の上昇トレンドは本物?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円の100円付近には大口のオーダーがあるようで、直近では3回100円割れをトライしましたがことごとく失敗。100円攻略に苦戦するなか、本邦機関投資家の買い観測や、リッチモンド連銀のラッカー総裁が強めのタカ派発言を背景に102円の後半まで上値を更新しています。 米ドル/円上昇トレンドは本物? テクニカル的に強固なレジスタンスとして機能していた75日移動平均線のさしかかる102.40円を明確に上抜けたことで、米ドル/円のレンジは一段上がったと考えていいと思います。 個人的なファンダメンタルの観点ではこの上昇はあまり腑に落ちていないのですが、ここから先は103円台にあるショートカバーを狙った展開が予想され、短期的には踏み上げ相場について行こうと思います。ただし、買いはあくまで短期的な話でバイアンドホールドするようなファンダメンタルではないように思います。 まず、複数の連銀総裁発言で米利上げ確率が高くなっていますが、12月の利上げを現時点で織り込むにはまだ早く、ここから先には大きな山がたくさん控えて…