井口喜雄

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    2016年4月6日
    110円割れ!ドル円は次のステージへ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 世界的な株安、原油安のなか、安倍首相が「通貨安競争は避けなければならない」と発言したことで、米ドル/円は一時110円を割れ109.95円迄下落しています。週末にかけては、介入警戒感もあり、やや神経質な地合いも予想されますが、米ドル/円はショートスタンスを維持します。 本日深夜のFOMC議事要旨に注目 注目されるイベントは本日の深夜に予定されているFOMC議事要旨と、明日未明に予定されているイエレンFRB議長の講演になります。FOMC議事要旨ではタカ派的な内容が散見する可能性がありますが、イエレンFRB議長の講演では先月の発言を一転するとは考えにくく、前回の確認をするハト派的な内容となりそうです。 実際のFOMC内部ではハト派が大勢で、米利上げに関しては米国内の景気ではなく世界的な景気動向を重視していることから利上げペースは緩やかなものにならざるを得ません。 また、政府日銀による介入ですが、110円台では菅官房長官が「為替水準の動向について緊張感を持って注視」「必要に応じて適切な対応を取る」との口先介…
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    2016年3月30日
    FOMC内部を推測!米利上げはあるのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 FOMCメンバーによる発言に一喜一憂する展開が続いております。 アトランタ、サンフランシスコ、シカゴ、フィラデルフィア、セントルイスと複数の米地区連銀総裁から、金融政策に関するタカ派発言をきっかけに米ドル/円で113円台に定着したかと思えば、昨夜、イエレン議長は、米経済の回復を脅かす要素に対して警戒感を示し、タカ派的だった連銀総裁の見解に異を唱える形となりました。東京市場でもドル安地合いは継続して現在は112.50円付近で推移しています。 ここ数日のFOMCメンバーによる発言にはかなり違和感があります。今まで比較的ハト派寄りな発言を繰り返してきた各連銀総裁が一転タカ派的な発言へシフト変更しており、前回の発言は一体何だったのかと言いたくなるほどです。 このいきなりタカ派への方向転換には、イエレン議長が世界経済に慎重な見方を示し、金利見通しを引き下げるハト派発言の調整と考えています。FOMCメンバーがハト派一色になり、6月の米利上げが否定されるのを回避する意味合いがあったように思います。 また、セントル…
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    2016年3月23日
    介入警戒感!110円割れの可能性は!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 さて、今週の米ドル/円ですが、先週110.67円をつけたあと介入警戒から1円以上急反発しており、この激しい展開は今年でもう3回目になります。経験上、このような日銀の介入警戒感がマーケットにあるときには円高は止まりません。引き続き米ドル/円のバイアスは弱気で臨みます。 また、実際の介入に関しても110円台では目標水準を設定して大規模な介入をしてくることもあると見ていましたが、同水準ではレートチェック程度であり、現実的な介入実施の水準はもう少し下の108円レベルなのかもしれません。介入への催促相場の状況が続けば110円割れの可能性は否定できません。 ただし、米国経済のファンダメンタルは非常に良好です。 FOMCでは米国の利上げ見通しが下方修正されたものの、足元では米国の失業率は4.9%まで改善しておりFRBが考える完全雇用の水準まで達しているほか、米労務省が発表した2月消費者物価指数の燃料や食料品を除いたコアCPIの結果(+0.3%)も予測(+0.2%)を上回るなど堅調であることから、6月の利上げは現実…
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    2016年3月16日
    今夜のFOMC、イエレン議長の発言は如何に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日銀金融政策決定会合では、予想通り金融政策の据え置きが決定されました。声明文では「景況は基調としては緩やかな回復」「予想物価上昇率はこのところ弱含んでいる」「住宅投資は持ち直しが一服」など下方修正の内容が目立ったため、円高で反応しています。 ただ、直近のリスクオン地合いもあって下値は限定的となり、米ドル/円は113円でもみ合いが続いています。 明確なトレンドは見えず チャートを見ても明確なトレンドが見えてきません。5日、21日の移動平均線が収縮しており、112円~115円のボックスで居心地がよさそうな展開です。レジスタンスは114円台後半のダブルボトムネックライン、サポートは2度トライして跳ね返された111円台、この水準を抜けてこないと出口が見えてきません。 ただ、同水準は強固なレジスタンスとサポートにあり、そのキワには多くの逆張りポジションが構築されております。仮に突破されたときはストップロスを巻き込み大きな値動きとなりますので警戒してください。 イエレンFRB議長の発言に注目 さて、本日は27:…
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    2016年3月9日
    注目のECB!金融緩和は小規模か!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週の米ドル/円ですが、主な米経済指標の発表がないため、株価や米長期金利の値動きを見ながらの取引となります。G20後、リスクオンの傾向は見られましたが、昨日の中国貿易収支や、原油の冴えない値動きを見るとマーケットはまだまだ強気一辺倒にはいかいないと思います。加えて、来週の15日には日銀政策決定会合、16日にFOMCが予定されており、米ドル/円の値動きは限定されそうです。 米ドル/円は限定的な値動きか チャートを見ても、111円~115円のボックスで114円台後半がダブルボトムのネックラインとなっており上抜けへの抵抗が強いとみています。下値も2月11日と2月24日に111円割れを試したところで戻しており強いサポートとなっています。方向性を示す一目均衡表の基準線は下振れして、5日、25日、75日の移動平均はいずれもマイナスに傾いており、やや目線は下を見ていますが、レンジに近づけば防戦される可能性は高く、深追いは禁物です。 追加金融緩和の規模は? 一方ユーロは、明日10日にECB金融政策発表が予定されてい…
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    2016年3月2日
    強固なレジスタンスとサポートに挟まれた米ドル/円[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 簡単に今週のドル円を振り返ります。G20では世界的なリスクオフの地合いに具体的な協調政策が出なかった一方、通貨安競争是正の動きが強調された印象をうけました。総合的にG20は円高要因となったものの、米ISM製造業景況指数(予想:48.5 結果:49.5)が市場予想値を上回る結果となるなど強弱材料の綱引きが続いております。 米ドル/円は売り買いが交錯する不明瞭な展開か さて、G20を消化した今後の展開ですが、円を取り巻く状況はG20で悪化しているものの、米国の経済指標は軒並み堅調です。特に米ISM製造業景況指数が結果49.5と景気の分岐点と言われる50付近まで上昇したことは利上げに直結するため好感でき、ドル円は売り買いが交錯して方向感が出にくい展開が続くと思います。 チャートを見ても、上下111円~115円に強固なレジスタンスとサポートが確認できます。まず下値ですが、先月111円割れに2度トライも失敗しており、2回とも強烈な下ヒゲが出るなど、サポートとして申し分ありません。一方上値もマイナス金利発表の1…
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    2016年2月24日
    【Dealer’sEYE】週末に向けて下値を試す展開[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 今週前半は英国のEU離脱や、原油安を背景に世界経済の不透明感が払拭できず、リスク回避の動きからドル円は軟調な展開が続いています。 今週のドル円 さて、今週のドル円ですが、メインイベントは26、27日に中国で開催されるG20となります。世界的なリスクオフを是正するため、G20で国際的な協調をしていく動きが確認できれば円安となるものの、各国の通貨安競争から、過度な通貨切り下げが強調されれば、円高が加速します。 全体的な流れでは、おそらく世界的なリスクオフの地合いに国際協調していきましょう、といった展開となり、過度なリスク回避の地合いは後退しマーケットは少し落ち着きを取り戻すと考えています。しかし、今週米財務相は「競争的な通貨切り下げをしないよう強く主張」と介入に対してけん制をしてきました。 円安が生命線の安倍政権では、なりふり構わず介入を実行してくる可能性が高い訳ですが、G20までの間に介入する確率はかなり低くなりました。となれば、週末にかけて売り方が110円台を試しに行くと考えるのが自然で、下値警戒姿勢を幾分強めておきます。 また、テクニカル…
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    2016年2月17日
    【Dealer’sEYE】ドル円はレンジ相場に突入か[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 ボラティリティの高い相場が継続しております。値動きが激しくディーリング席からなかなか離れられない日々ですが、ここまでの下落は予想通りの展開です。 先週からの値動きを簡単に振り返りますと、世界的な株安からリスク回避地合いが加速するなか、イエレンFRB議長が景気見通しにネガティブな発言をしたことでリスク回避がさらに強まり、ドル円は一時111円割れとなりました。その後、日銀介入のうわさが流れ1円以上急反発したことでやっと売りが止まる展開。今週に入り、連休明けの中国市場も混乱はなく、日経平均株価の大幅反発、欧米の株価も持ち直したことでリスクオフの流れは止まり、114円付近でもみ合いとなっています。 さて、今週のドル円ですが、行き過ぎたリスク回避に調整が入り114円台まで戻してはいるものの、テクニカル的に急所だったネックラインの116円を割れたことで、ここから上抜けるには材料不足が否めません。先週ドル円は新しいステージに突入したと言いましたが、今後は111円から116円レベルでの攻防が続くと考えています。 また、今月26,27日に開催されるG20では…
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    2016年2月10日
    【Dealer’sEYE】ドル円は新たなステージへ[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 円高が加速 荒い値動きが続いています。先週、「日銀マイナス金利」VS「世界的リスクオフ」の構図で、現状はリスクオフ地合いが優勢とお話しいたしましが、予測通りリスクオフ主導の展開となり円高が加速しました。 中国は今週春節(旧正月)のため休場しており、中国発のリスクオフの心配は後退しているものの、欧州ドイツ銀行の信用問題が懸念材料視されており、ドイツ銀行は約10%の下落、DAXも3%下落しました。 ドイツ銀行のデリバティブ取引の規模が非常に大きく、保有残高が約7100兆円あり、リーマンブラザーズの負債総額が約64兆円だったことを考えると、その規模がいかに大きいかがわかります。そして今週はギリシャ株価が急落しており、ドイツ銀行はギリシャ関連のデリバティブが多く保有しているため、リーマンショックならぬ「ドイツ銀行ショック」が起こるのではとの思惑から世界的な株価売りという流れになりました。 また、日経平均も日銀のマイナス金利導入を受けて収益に懸念が出ている金融関連株を中心に売られ一時900円超の下落となりました。つられたNYダウも軟調な値動きとなり世…
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    2016年2月3日
    【Dealer’sEYE】「マイナス金利」VS「リスクオフ」[井口喜雄]
    こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。 先週金曜日に黒田バズーカ3が発動しました。何通りかのシナリオを想定しており、マイナス金利も頭の片隅にはありましたが、本当に実地するとは思いもよらず、ディーリングルームは一瞬騒然となりました。 発表後に円は売られ、ものすごい勢いでドル円は一気に3円近く上昇しました。その後は乱高下こそありましたが、結果121円台をキープして週末クローズを迎えました。週明けは勢いをそのままに30PIPほど上窓を開けてオープンとなりましたが、その後は勢いをなくし、原油が大台の30ドルを割れるとともに120円を割れる展開となっております。 今週の展開は? さて、今週の展開ですが、マーケットはマイナス金利の解釈に迷っているようで、明確な方向感が出ていません。 素直に考えれば円売りですが、欧州が先行して行ったマイナス金利の効果は限定的であったことを考えると、円安誘導するには限界があるように思えます。であれば、中国情勢や新興国の経済状況、原油価格など外部要因からなるリスクオフの波にのまれてしまう可能性があります。構図としては「日銀マイナス金利」VS「リスクオフ」の展開です…