トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
米中貿易「第1段階合意」調印式
昨日のドル円は米国が中国の為替操作国認定を解除したことで110.21円付近まで上昇しました。しかし、その後は米国が現在中国からの輸入品に課している関税は11月の米大統領選後まで維持される可能性が高いとのヘッドラインが流れると109.80円台に押し戻され上値を更新していくことはできませんでした。米国による対中関税の引き下げが今年の米大統領選までないとすれば、リスクオンムードも一変する可能性があります。今夜25:30に米中貿易「第1段階合意」が予定されていますが、これで材料出尽くしとなれば、足元の上昇に対する調整の動きは出てくるかもしれません。
110円台で戻り売りが第一感
テクニカル的にドル円は110円台で値固めすることができていれば、一段上のステージに上がっていましたが、日足で長めの上ヒゲがでており、上値が重たく見えます。かなりのショートカバーも出ていたので、ここからの上値を更新していくには若干パワー不足かもしれません。昨日の高値110.21円をバックに110円台で戻り売りが第一感ですが、高値を更新するようなわかりやすい動きが出たときは買いで参戦できるよう準備はしておきます。うまく走った場合、上値は昨年5月21日の高値110.67円くらいまではあるかもしれませせん。
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